事業内容を知る 「子ども第三の居場所」
3月20日、鹿児島県南さつま市で「子ども第三の居場所」協定書調印式・お披露目会を実施。南さつま市 本坊輝雄市長、山下 美岳市議会議長、久保薗
秀德シルバー人材センター理事、B&G財団理事長菅原悟志をはじめ関係者約50人が出席しました。
本坊市長は式典で、「南さつま市の拠点の特徴として、シルバー人材センターに運営をお願いし、経験豊かな高齢者による拠点活動を行って参ります。利用される子どもたちや親御さん、地域の方など、周りの人にも笑顔が広がり、安心と喜びのあふれる拠点になるよう、これから精一杯取り組んでいきます」と決意表明されました。
南さつま市拠点「B☆G
BASEただいま」は、2023年3月27日から運営を開始。市内の小学校に通う児童を対象に、平日の放課後から午後7時まで、学校の長期休業期間は午前8時~午後7時まで運営し、子どもたちが元気に「ただいま」と言って来所し、支援スタッフが「おかえり」と温かく迎え入れる、家庭的で誰もが安心して過ごせる環境を提供していきます。
また、「B☆G BASEただいま」では、日々の拠点での活動に加え、夏には海洋センターでのマリンスポーツ体験や観光農園でのブルーベリー狩りなどの活動を計画しています。
調印式終了後には、偉人マンガの製作と活用事業の「マンガふるさとの偉人
黒瀬杜氏魂」完成報告会を行いました。
今回題材になった黒瀬杜氏は、明治後期、各家庭で当たり前であった自家用焼酎の製造が禁止され、酒蔵に焼酎製造の専門技術者が求められる時代に、笠沙町黒瀬地区の3人の若者が中心となって、全国の酒蔵に杜氏や蔵子として、醸造技術を各地に伝え、現在の焼酎造りの礎を築いた杜氏集団です。
4月から市内小中学校の総合的な学習の時間や社会科見学、図書館での読み聞かせ会などで活用し、「B☆G BASEただいま」を利用する子どもたちにも読んでもらい、“教科書では学べない、南さつま市の偉人”を知ることで、ふるさとへの愛着と誇りを育むきっかけにつながるよう活用していく計画です。
子ども第三の居場所の設置自治体を募集しています。ぜひ、お気軽にB&G財団 企画課(TEL:03-6402-5311 mail:kikaku@bgf.or.jp)までお問合せください。ご応募をお待ちしております。
家庭環境や経済的理由などさまざまな事情により、家で過ごすことが困難な子どもたちが、放課後から夜間までの時間を過ごすことができる拠点として整備を進めている「子ども第三の居場所」。現在、全国146か所に設置され、全国への更なる開設を目指します。