事業内容を知る 「子ども第三の居場所」
「子ども第三の居場所」の利用児童を対象とした「夏の冒険キッズ!~水辺の他拠点交流アドベンチャー~」を開催。8月7日(北海道)、8月19日(岡山県)、9月14日(茨城県)の3行程で実施する。
本事業は、海洋性レクリエーションを通じて近隣拠点の児童・スタッフの交流を図り、楽しい夏休みの思い出づくりに寄与することを目的とし、(公財)日本財団に集まった寄付金をもとに、(特)Learning for Allより支援を受けて実施している。
8月7日(水)、北海道砂川市B&G海洋センターで、「子ども第三の居場所」夏の冒険キッズ~水辺の他拠点交流アドベンチャー~を開催した。北海道の東川町、東神楽町、北広島市、古平町の子どもたちとスタッフ、総勢49名が砂川市B&G海洋センターに集い、親交を深めた。
今回のイベントのテーマは「海賊」
子どもたちは『海の航海』『陸の決闘』2つの体験フィールドに隠されている4つのキーワードをすべて見つけて秘密の宝箱を開き、お宝ゲットを目指す。
『海の航海』ではカヌーやサップに乗りながら、『陸の決闘』では水鉄砲対戦をしながらクエスト形式で次々にキーワードを探し、みんなで協力してミッションクリアを目指した。
カヌーとサップに挑戦
『海の航海』ではビックサップやカヌーに初挑戦の子どもたちが多く、ドキドキした様子で乗船した。ビックサップではみんなで息を合わせて、カヌーは一生懸命パドルを漕ぎながら水上に浮かぶキーワードを探した。
乗船後、子どもたちは「カヌーは最初くるくる回ってしまったけど、最後はちょっとまっすぐに漕げるようになった!」「最初はドキドキしたけど、水の上に出たら涼しくて、気持ちよかった!」と初挑戦した自分自身を振り返った。
水鉄砲ゲームに挑戦
『陸の決闘』では、水鉄砲を使った対戦形式のゲームに挑戦した。
頭上につけたポイが濡れて破けてしまうと脱落というルールで、水鉄砲攻撃を避けながら相手チームの陣地に攻め込み、先に相手チームのタイマーを止めた方が勝ちとなる。
子どもたちは自分の好きなマイ水鉄砲を選んで対戦に挑んだ。
あるチームは子どもたちで作戦会議をして、相手の陣地を攻める人とタイマーを守る人に役割分担をして、勝ちを狙いに行く様子も見られた。
自分のポイを濡らされないように避けながら相手を水鉄砲で攻撃し、びちょびちょに濡れながらも果敢にタイマーを狙う。
宝箱の中身は・・・?
楽しいプログラムの最後には海賊の宝箱が登場した。
集めた4つのキーワードを大きな声でみんなが唱えると・・・
「と」「も」「だ」「ち」
宝箱が開いて、中にはたくさんのお菓子が!
見事みんなでミッションクリアすることができた。
みんなで仲良くスイカ
帰りのバスに乗る前にみんなでスイカを食べて(食べられない子は代わりにジュース)、夏を満喫し、夏休みの思い出を作った。
イベント総括
今回のイベントは、北海道内の「子ども第三の居場所」に通う児童の交流と、日頃なかなか体験することのできないカヌーやサップなどの海洋性スポーツを、夏休みの思い出として楽しんでほしいという想いから企画した。
参加した児童は、バスで移動し、違う地域の子どもたちと一緒に水辺で遊ぶというたくさんの「はじめて」に出会った。今後も、これから出会う様々な「はじめて」に対して好奇心旺盛に挑戦する気持ちを忘れずに、子どもが持つ生き抜く力をのびのびと育ててほしい。
夏の冒険キッズ!は今年度中に、岡山県内の「子ども第三の居場所」拠点を対象にした美作市作東B&G海洋センターと、関東圏の「子ども第三の居場所」拠点を対象にした行方市玉造B&G海洋センターで開催を予定している。
家庭環境や経済的理由などさまざまな事情により、家で過ごすことが困難な子どもたちが、放課後から 夜間までの時間を過ごすことができる拠点として整備を進めている「子ども第三の居場所」は、2024年 7月末現在、全国233か所に設置。B&G財団では、今後も様々な課題を抱える全国の子どもたちの居場所づくりに関する支援を実施していく。