事業内容を知る 「子ども第三の居場所」
沖縄県中城村にて、「子ども第三の居場所」の協定書調印式および拠点内覧会を行った。
1.式典について
実施日 | 2023年12月6日(水)10:00~ |
---|---|
場所 | 中城拠点「B&Gわらびぃくらぶ」 |
出席者 | 【中城村】 ・村長 浜 田 京 介 氏 ・副村長 比嘉 忠典 氏 ・教育長 比嘉 良治 氏 ・こども課長 比嘉 昌子 氏 ・教育総務課長 我謝 慎太郎 氏 ・都市建設課長 呉屋 克行 氏 ・こども課係長 加藤 のぞみ 氏 ・こども課主任臨床心理士 野原 莉里子 氏 ・こども課子ども支援員 山城 寿樹 氏 ・HOMEおかえり代表 赤平 若菜 氏 ・拠点マネージャー 大城 康由 氏 【B&G財団】 ・理事長 菅原 悟志 |
式次第 |
一、中城村長あいさつ 一、B&G財団理事長あいさつ 一、協定書調印 一、写真撮影 一、「子ども第三の居場所」概要説明 一、質疑応答 |
2.拠点について
開館時間 | 平日 下校後~20時 土曜・長期 8時~19時 |
---|---|
拠点住所 | 中城村字南上原674番地2 |
定員 | 20名 |
対象 | 村内在住の小学生・中学生 |
活動内容 | 食事支援、入浴支援、保護者支援、ビーチクリーンなどの体験活動 等 |
開所時期 | 2023年11月1日 |
助成総額 | 【開設費】上限5,000万円 【運営費】上限4,320万円(ただし、3ヵ年合計での金額) |
県内情報 | 県内14カ所開設済み、2か所開設準備中 |
3.式典及び拠点の様子
浜田村長は式典冒頭のあいさつで、「子ども第三の居場所事業の推進をはじめ、未来を担う子どもたちの利益のために、日々、子育て支援に邁進している。今後は、B&G財団及び本拠点の運営を行うHOMEおかえりと一緒になり、一丸となって頑張っていきたい」と話した。
拠点がある南上原地区は、近年の人口増加率が著しい。全国でもトップクラスの増加率になっており、子どもの数も年々増えている状況だ。
その現状を説明した上で、「人数が多くなれば、家庭などに課題を抱える子どもたちに対して、細かな支援が行き届かない可能性も想定される。しかし、誰一人として取り残さないためにも、支援を提供できる受け皿をしっかり作っていくことが必要。今後とも、子どもたちの不利益にならないよう、支援や取り組みをしっかり行っていく」と結んだ。
中城拠点は、村内にある「竹口原公園」の一画を活用して建設された。モダンで洗練された佇まいを醸し出した施設だが、滑り台やジャングルジムなど、公園に設置された遊具を一緒に眺めると、まるで子どもたちの秘密基地のような雰囲気である。
優しい木漏れ日が降り注ぐアットホームな室内は、本やおもちゃが少しずつ増え、すでに子どもたちの楽しい遊び場になっているようだ。しかし、「宿題を終わらせてから遊ぶ」という拠点独自のルール作りに、学習や勉強習慣の獲得を促す土壌もしっかり醸成されている。
また、食べ物の好き嫌いが激しい子どもも多い。健康な身体作りには、栄養のバランスがとれた食事が重要だ。拠点で食事をする場合には、「一口チャレンジ」というルールも存在する。嫌いな食べ物でも一口は食べるというシンプルな内容だ。少しでも嫌いなものでも挑戦してほしい、そう考えた拠点スタッフの想いから発案されたそうだ。
拠点での活動も少しずつ軌道に乗り始めている。11月下旬には「わらびぃカフェ」を実施した。拠点を一日カフェとして開設し、地区の住民の方を招待する企画イベントだ。参加者へのチラシ配りや当日の接客も子どもたち自身で行った。約50人が訪れ、子どもたちとの交流を楽しんだ。単に説明を行うだけでなく、ふれあいや交流の中で拠点に対する理解を深めてもらい、地域との連携を促進するきっかけにもなったようだ。11月のオープンから約1ヵ月が経ち、地域との連携も徐々に深まりつつある。
家庭環境や経済的理由などさまざまな事情により、家で過ごすことが困難な子どもたちが、放課後から夜間までの時間を過ごすことができる拠点として整備を進めている「子ども第三の居場所」。11月末現在、全国195か所に設置され、全国への更なる開設を目指す。
B&G財団は、引き続き子ども第三の居場所の設置自治体を募集しています。ぜひ、お気軽にB&G財団 地方創生部 子ども支援課(TEL:03-6402-5311 mail:kodomo@bgf.or.jp)までお問合せください。ご応募をお待ちしております。