事業内容を知る 「子ども第三の居場所」

生き抜く力を育む
夏休み活動体験記(4)新潟県燕市

2022.09.29 UP

日本財団助成事業

B&G財団は、子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育む「子ども第三の居場所」事業を全国各地で展開しています。
 今年の夏休みも全国各地の子ども第三の居場所で、子どもたちの体験活動を充実させるために様々な事業を実施しました。今回は、風鈴や梅干し、名産品のカトラリー(金属洋食器)作りなど、地域の特色を生かした体験活動を行っている新潟県燕拠点の活動をご紹介します。

風鈴作り

燕拠点は手を使い、頭を使う工作を通じて、子どもたちの好奇心や集中力を高めるために、毎月「季節の工作」の日を設け、季節に合った小物や雑貨、遊び道具などを子どもたちが創意工夫して作成しています。
 7月26日は風鈴作りを実施しました。風鈴と短冊に水彩色鉛筆で絵やイラストを描き、思い思いの作品を作りました。できあがった風鈴を吊るして、涼やかな音色を楽しみました。

  • 思い思いに絵やイラストを描いていきます

    思い思いに絵やイラストを描いていきます

  • チリンチリン…。耳にするだけで涼しくなる気がします

    チリンチリン…。耳にするだけで涼しくなる気がします

梅干し作り

8月2日は児童研修館「こどもの森」で、6月に仕込んだ梅干しを天日干しにしました。日差しが強くたいへん暑い日でしたが、梅同士がくっつかないように、一つずつ間隔をあけて、おいしい梅干しになるように、頑張ってならべました。「梅干し作りって大変なんだね」との声が上がり、梅干しができる過程を知ることで、食の大切さを実感していました。

できあがりを楽しみに一つずつ丁寧にならべました

できあがりを楽しみに一つずつ丁寧にならべました

水族館見学

8月12日は、昨年、コロナの影響で見送った、新潟市水族館「マリンピア日本海」へ見学に行きました。日本海に生息するたくさんの魚たちが泳ぐ大水槽や、磯の生き物たちに直接触って体感できる水槽など、初めて見る・触る魚たちに子どもたちは興味津々の様子でした。

初めてみる見る魚たちに大興奮!

初めてみる見る魚たちに大興奮!

調理体験「みんなでカレーライスを食べよう」

8月19日はカレーライスの調理体験を実施。市内の子ども食堂「みんなの食堂」のスタッフの方にも協力いただき、アレルギーがあっても食べられるカレーをみんなで作りました。アレルゲンフリーのカレーを作ることで、特に重症度の高い食物アレルギーを引き起こすとされる特定原材料についても学びました。

  • トウモロコシのヒゲや皮も丁寧に剥きました

    トウモロコシのヒゲや皮も丁寧に剥きました

  • 完成!みんなで美味しく食べました

    完成!みんなで美味しく食べました

スプーン作り体験

燕市は古くから刃物、洋食器といった金属加工が盛んな「金物の町」として有名です。その中でもカトラリー(金属洋食器)のスプーンとフォークの国内シェアは90%を超えています。8月22日は名産品のスプーン作りに挑戦しました。
 金属の押し型を使ってプレス機にかけ、丸い膨らみを持たせる “ツボ起し” と呼ばれる工程や、木製の持ち手をつける工程を体験し、最後にスタンプや綿棒を使って好きな模様を持ち手に描き、ニスを塗ってオリジナルのスプーンに仕上げました。子どもたちは完成したスプーンを手に、「使うのが楽しみ!」と満面の笑みで話していました。

  • 好きな模様を描いてオリジナルのスプーンを作りました

    好きな模様を描いてオリジナルのスプーンを作りました

  • 完成!食事をするのが楽しみになります

    完成!食事をするのが楽しみになります

このように、子どもたちが安心して過ごせる環境で、地域の特色を生かしながら様々な体験活動を通じ、生き抜く力を育むことができるのが「子ども第三の居場所」の特長です。

現在、2023年度「子ども第三の居場所」新規開設自治体を募集中です。子ども第三の居場所について、“詳しく知りたい”、“設置を検討したい”という方は、お気軽にB&G財団 企画課(TEL:03-6402-5311 mail:kikaku@bgf.or.jp)までお問合せください。ご応募をお待ちしております。

2023年度「子ども第三の居場所」実施自治体を募集!

子ども第三の居場所は、子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育む事業です。
現在日本財団と協力し、2025年までに全国500拠点開設を目指し事業を拡大しています。

 

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