事業内容を知る 「子ども第三の居場所」

「子ども第三の居場所」
自立化に向けた会議をオンラインで開催

2022.07.08 UP

日本財団助成事業

6月30日、「子ども第三の居場所」拠点自立化に向けた会議をオンラインで開催しました。「子ども第三の居場所」事業は前年度の運営実績をふまえ最長3年間の運営助成を行い、4年目以降は自治体主体もしくは運営団体への補助事業として継続運営をします。

今回の会議では、2023年度運営自立化する「子ども第三の居場所」6自治体6拠点に向けて、自立化先行拠点3拠点から事例共有等を行い、自拠点の補助金の活用計画や運営方法の見直しなど、自立後の円滑な運営に繋げることをねらいとしています。

さらに、今年度は、厚生労働省子ども家庭局の担当者から、「子ども第三の居場所」を運営するにあたって活用が見込める「子どもの居場所支援臨時特例事業」の運営要領やそれ以外の補助金の説明がありました。

9自治体9拠点から21名の担当者が集まりました

9自治体9拠点から21名の担当者が集まりました

2023年度運営自立化する拠点からの情報共有

2023年度運営自立化する6自治体6拠点(北海道積丹町、新潟県燕市、京都府南丹市、岡山県備前市、岡山県美作市、岡山県奈義町)から、それぞれの拠点の目的、活動内容、これまでの運営成果及び「自立化」に関する進捗や今後の方向性等の発表がありました。

各拠点からは、「子ども第三の居場所」を運営する中で、「地域との連携が強化されてきた」、「様々な支援を通じて児童のコミュニケーション力が育まれてきた」といった成果が報告され、地域にとって居場所の重要性や必要性が高まっていることが伺えました。

自立した運営を行っている拠点の事例発表

その後、今年度より自立運営を行っている3拠点(埼玉県嵐山町、長野県大町市、島根県雲南市)から、補助金獲得に向けた動きや関係部署との協議、財政部局、県への相談方法等、自立化に向けた取り組みについて事例発表をいただきました。

助成期間終了後の財源確保にあたり、埼玉県嵐山町の前田氏は、「子ども第三の居場所の存在価値を認識してもらうため、助成期間中に積極的な広報活動や充実した支援を行うための環境整備等を行うことが重要」と話されるなど、拠点の存在価値を関係各所に発信・周知していくことの重要性を強調されていました。

厚生労働省子ども家庭局の担当者による説明

厚生労働省子ども家庭局の担当者にも自立化会会議にご参加いただき、「子ども第三の居場所」を運営するにあたって活用が見込める補助金について詳細を説明いただきました。

拠点の担当者からは、「自立化以降の運営資金獲得について不安を感じていたが、今回の説明を通じて一つ不安が解消された」といった声が聞かれ、自立化運営を控えている6拠点にとって大変役に立つ内容になりました。

また、厚生労働省の胡内氏からも、「現場の方々の取組みや声を直接聞くことができ、こちらとしても大変勉強となった」との感想があり、とても有意義な時間となりました。 2023年度自立化する拠点は、今回の会議を通じて得た情報等を参考に、これから具体的な計画を策定していきます。B&G財団としても、今回参加した拠点が来年度以降、スムーズに自立運営できるよう、これからも支援をしていきます。

子ども第三の居場所は、子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育む事業です。
現在日本財団と協力し、2025年までに全国500拠点開設を目指し事業を拡大しています。

 

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