事業内容を知る 「第三の居場所」

コロナウイルス禍の中での「第三の居場所」

日本財団助成事業

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い政府より緊急事態宣言が発令される中、全国各地の小中学校も休校となり、子どもたちが自宅で過ごす時間が多くなっています。しかし、両親共働きの家庭など、子どもたちが家で過ごすことが困難な家庭もあり、そういった子どもたちの居場所の提供が1つの大きな課題となっていることは、ニュース等でも頻繁に取り上げられていました。

そんな中、B&G財団が推進している「第三の居場所」では、感染症対策などの安全面に十分に配慮しながら、子どもたちに居場所と様々な支援を提供しています。本日は、新型コロナウイルス禍の中でも、様々な支援を行い、地域の子どもたちを支えている各拠点の取組みなどについてご紹介します。

全国各地の学校が休校となる中、子どもたちの居場所の確保が必要となっています

工夫を凝らし、支援を行う各拠点

現在、B&G財団が支援する「第三の居場所」の中には、自治体の方針に従い臨時閉所している拠点や来所の自粛を要請している拠点などもありますが、13拠点中6拠点で午前中より児童の受け入れを行い、活動しています。

まず、拠点では衛生面で徹底した管理を行いながら、日々活動をしています。手洗い・うがい、消毒はもちろんのこと、室内の換気、食事や学習の際には一定の距離を取るなど、利用児童やスタッフへの感染リスクを避けるよう、細心の注意を払っています。

手洗い・うがいをしっかりと行う子どもたち

間隔を空けて食事を取ります

そのほかの活動でも、拠点ごとに様々な工夫を凝らしながら支援を行っています。

ある拠点では、1人でもできるプログラムミング学習を導入。子どもたちの考える力と集中力を高める取組みを行うなど、学習面での支援に重点を置いています。

また、マスク不足を補うため、子どもたち自らマスクを作る教室を実施したり、「3密とは何なのか、新型コロナウイルスに感染しないためにはどうしたらいいのか」などを子供たちに考えさせる授業も行っている拠点もあります。

そのほか、感染リスクの少ない室外でなるべく子どもたちが遊べるよう、庭にバトミントンコートを作成するなど、各拠点とも感染リスクを避けながら、様々な支援を行っています。

コロナウイルスに感染しない方法について話し合う子どもたち

庭に手作りのバトミントンコートを設置

「第三の居場所」の意義と課題

こうした様々な支援を通じて、「第三の居場所」を利用する児童の保護者からは、感謝の声も届いているとのことです。「学校が休校中でもどうしても働きに行かなければいけない。そんな中、子どもを預かってくれるので、大変ありがたい。」など、保護者のコメントからも、この「第三の居場所」の重要性をうかがい知ることができます。

一方で、スタッフの負担は大きな課題と言えます。コロナウイルス禍の中で拠点を利用するにあたり、検温や消毒、換気など、これまで以上に徹底した衛生面の管理が必要となりました。また、午前中から児童を受け入れることによる労働時間の増加など、スタッフ一人一人の負担は計りしれません。新型コロナウイルスの収束に目処が立たない中、スタッフへの負担という点については、今後の大きな課題として挙げられます。

地域を支える「第三の居場所」

緊急事態宣言が発令され、全国の学校が休校となっている今、支援が必要な家庭にとって、「第三の居場所」はなくてはならない存在になっており、今後も衛生面には細心の注意を払いながら運営を継続していく予定です。

一部報道では、新型コロナウイルスの収束までにはまだまだ時間を要するということも耳にします。先が見えない中、日々支援を行っている拠点スタッフの方々の不安や疲労は相当なものであると思います。当財団としては、日々最前線で活動してくださっている拠点スタッフの方々に感謝しつつ、これからもできる限りの支援をしていきたいと考えています。

 

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