事業内容を知る 「子ども第三の居場所」

「オープン前研修会」をリモート開催(京都府南丹市、岡山県奈義町)

日本財団助成事業

2020年9月23日(水)、第三の居場所「オープン前研修会」を開催し、10月にオープンする南丹拠点(京都府)、奈義拠点(岡山県)の担当者が参加。今回はコロナウィルス感染拡大防止のためリモートでの実施となりました。

 

この研修会は新たな拠点のオープンに向けて、進捗状況や課題、既に開設している拠点の成功事例や失敗事例について情報共有し、開設後の運営に役立てることをねらいとしています。

 

事例発表では、既に開設している拠点マネージャーや担当者が体験活動・個別支援計画・利用者募集の3つのテーマに分け、それぞれの取り組みを説明しました。

 

大町拠点(長野県)の甘利直也さんは、海洋センターやNPOと連携した体験活動の提供について、これまでに実施したカヌー教室や川遊び、山菜採り、ジャガイモ・ブルーベリー栽培、調理教室の実施までの流れと子どもたちの反応などを説明。体験活動を実施することで、「子どもたちの新しい学びへの興味・関心、意欲の向上が顕著に見て取れた」と強調しました。

 

雲南拠点(島根県)の佐藤一美さんは、個別支援計画・支援シートの作成と活用方法について説明。子どもたちの自立に向け、人と関わる力・自分とうまくつきあう力・学びに向かう力・役割を果たす力の4つの力を育むため、「日々のエピソードを記録し一人ひとりの成長を可視化することで、本人・保護者との面談に役立てるとともに、この支援シートを活用して、学校や関係部署と連携を図っていくことが大切」と話しました。

 

杵築拠点(大分県)の多賀野小津枝さんからは、拠点の運営にかかる関係機関との連携と利用者集めについて、子育て世代包括支援センターの取り組みをもとに説明。

特に「福祉関係課、社会福祉協議会、母子寡婦福祉会と連携して、対象となる家庭の状況やこれまでの支援経過を把握して保護者に働きかける」「教育委員会、校長会、園長会の理解を得て利用しやすい環境を整える」「学校の先生方に見学に来てもらう」など、利用者増の要因について発表いただきました。

 

研修会参加者の感想

  • 日常的な活動やイベント開催に向けた目的・内容・注意点などに対する理解が深まったので、早速計画していきたい。
  • 学校を含めて関係機関との連携・情報共有の大切さが改めてわかった。またそのアプローチ方法には、子どもたちをどのように支援し、育んでいくかなど、理念や実施内容を明確にし理解してもらうことの必要性を感じた。
  • 運営が始まっている拠点から、課題やその解決案などの好事例を伺うことができ、他の拠点とネットワークをしっかり組んで進めていきたい。

 

2020年10月オープンに向けて準備が着々と進められています!

 

家庭環境や経済的理由などさまざまな事情により、家で過ごすことが困難な子供たちが、放課後から夜間までの時間を過ごすことができる拠点として整備を進めている「子ども第三の居場所」。2020年4月から新たに4ヵ所が運営を開始しています。

 

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