子ども第三の居場所事業 子どもゆめ基金

「地域の魅力再発見!アントレ教育プログラム@明和町」を開催(群馬県明和町)
2025.03.25 UP

独立行政法人 国立青少年教育振興機構

3月8日、9日の2日間、子ども第三の居場所に通う児童生徒等を対象に、「地元の魅力再発見!アントレ教育プログラム@明和町」を子ども第三の居場所「こどものいえメイプル」で開催。
 本事業は、子どもたちに、将来や仕事について考えるきっかけを提供しながら、地元への愛着心や自分達で考え工夫する力を育むことを目的に、「子どもゆめ基金」の助成事業として実施した。

地元の名産品・梨について学ぼう

1日目の午前中には、明和町の梨農家である農事組合法人 梨人(なしんちゅ)の方々による講義が行われた。明和町の梨産業の概要や、梨人が取り組む活動について説明があり、「明和町の子どもたちが梨に興味を持ち、将来、梨農家の担い手になってくれたら嬉しい」という思いを語った。
 また、梨に関する話にとどまらず、「努力は大切だが、限界を感じたときには環境を変えることも一つの選択肢である」といった人生観や、ビジネスにおける「三方よし」の考え方についても、子どもたちに分かりやすく伝えた。
 さらに、明和町産業振興課の職員からは、梨のPR活動や梨を使ったジュースなどの商品開発についての紹介があり、町としての取り組みも詳しく説明された。

  • 梨人さんからの説明

    梨人の方々からの説明

  • 産業振興課職員の方からの説明

    産業振興課職員の方からの説明

明和町の梨を盛り上げるための新商品を考えよう!

講演を通じて梨についての理解を深めた後、子どもたちはグループワークに取り組んだ。「自分がもし梨農家だったら?」という視点で、梨を使った新商品を企画するワークショップを実施。子どもたちは梨人のメンバーになったつもりで意見を出し合い、ワークシートには次々と付箋が貼られ、たくさんのアイデアが出された。
 最後には、各グループが考えた商品を発表。「梨アイス」や「梨パフェ」などの商品に加え、「梨ポテトチップス」「梨のハンドクリーム」「梨のピザ」など、ユニークなアイデア商品も飛び出した。

  • 活発な意見交換が行われた

    活発な意見交換が行われた

  • 最後にはみんなの前で発表

    最後にはみんなの前で発表

販売を体験しよう

2日目は、「お金について学ぼう」をテーマに実施。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の講師を招き、お金の使い方や流れについて学んだ。
 その後、1日目に企画した商品の価格を設定し、模擬通貨を使った体験販売を実施。販売役の子どもたちは商品を積極的にアピールしながら販売をしていた。
 最後に売り上げを発表し、各グループの工夫や適切な価格設定について振り返り、お金の大切さや販売の難しさについて理解を深めた。

  • 金融講師からの説明

    金融講師からの説明

  • お客さん役と販売役を交代しながら実施

    お客さん役と販売役を交代しながら実施

プログラムを終えて

子どもたちからは、「売るという体験が新鮮で楽しかった」「商品開発から販売まで色々なことを経験できてよかった」といった感想が寄せられた。プログラム全般を通じて、子どもたちの生き生きとした表情が印象的だった。
 今年度、各地域の特色に合わせたプログラムを3拠点で実施。次年度も引き続き、アントレ教育プログラムを通じて、子どもたちにキャリア教育と郷土教育を推進していく予定である。

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