事業内容を知る 「子ども第三の居場所」

日本財団支援金事業
初の出張版!「すまいるスタジオ in穴水」を開催

2025.03.11 UP

日本財団助成事業

子ども第三の居場所の拠点をオンラインで繋ぐ交流プログラム「すまいるスタジオ」を2月26日に開催。今回は東京のB&G財団オフィスを飛び出し、石川県穴水町の子ども第三の居場所「b&gあなみず」から配信。すまいるスタジオが5年前にスタートして以来、初めての試みとなった。
 穴水町は能登半島地震で被災し、町民の多くが避難を余儀なくされる等、甚大な被害を受けた地域のひとつであり、1年が経過した今も復興に向けて懸命に取り組んでいる。
 当日は、b&gあなみずの約20人の子どもたちと、北海道から沖縄県まで18拠点約200人の子どもたちがオンラインで参加した。
 B&G財団のまいまいとふーちゃんが司会を担当。イベント冒頭のあいさつでは、拠点ごとに名前が呼ばれると、子どもたちは画面越しに大きく手を振り、それに応えるように穴水の子どもたちも元気よく挨拶を返した。

元気いっぱいに挨拶する穴水拠点の子どもたち

元気いっぱいに挨拶する穴水拠点の子どもたち

  • 「b&gあなみず」での配信の様子

    「b&gあなみず」での配信の様子

  • 司会のまいまい(左)とふーちゃん(右)

    司会のまいまい(左)とふーちゃん(右)

最初のゲームは「穴水クイズ」

地図上での石川県の位置や、穴水町のキャッチフレーズ「まいもんの里」の「まいもん」の意味、名産である「いさざ」の漁期など、石川県や穴水町に関するクイズを出題。「穴水のことを知ることができた」「全問正解できて嬉しかった!」といった歓声があがった。穴水町の魅力に触れる良い機会となった。

  • クイズを出題してくれた穴水拠点の子ども

    クイズを出題してくれた穴水拠点の子ども

  • 拠点ごとに相談して回答する子どもたち

    拠点ごとに相談して回答する子どもたち

まちがいを探せ!

次は「まちがい探し」。穴水の子どもたち5人に協力してもらい、人間版のまちがい探しを行った。
 はじめに、穴水の子どもたちがカメラの前に立ち、最初の状態を見せる。その後、一度カメラをフレームアウトし、再び映ったときには1人1ヵ所ずつ変化している。その変化をオンライン参加の子どもたちが見つけるゲーム。子どもたちは夢中になってまちがいを探していた。
 拠点スタッフからは、「みんなで相談しまちがいを全部見つけて大喜びだった」「楽しいアイデア!」「面白い趣向で感心した」といった意見があった。

  • 今から1人につき1カ所が変化!

    今から1人につき1カ所が変化!

  • 変化した5カ所を探す子どもたち

    変化した5カ所を探す子どもたち

子どもたちが隠れた場所は?

次は、子どもたちに大人気の「かくれんぼ」。穴水の子どもたちが手作りした「紙ハウス」を使って実施した。
 ルールは、①から⑥の番号がついた紙ハウスの後ろに、異なる色のTシャツを着た5人の穴水の子どもたちが一斉に隠れる。「〇〇色の子がどの番号の紙ハウスに隠れたのか」を当てるゲーム。
 5人のTシャツの色を覚えつつ、動きを追うことは難しく、各拠点とも作戦会議を開き、色ごとの担当を決めるなど工夫しながらゲームに参加。
 子どもたちは、「穴水の子どもたちが瞬時に隠れてしまうので難しかった」「みんなで協力して正解できてうれしかった」といった感想を話した。

  • 自分たちで手作りした紙ハウスの後ろに隠れる穴水の子どもたち

    自分たちで手作りした紙ハウスの後ろに隠れる穴水の子どもたち

  • 目を凝らして隠れた場所を追う子どもたち

    目を凝らして隠れた場所を追う子どもたち

石川サンバを踊ろう!

最後に、石川県民なら誰でも知っていると言われる「石川サンバ」をみんなで一緒に踊った。曲中に登場する石川弁「ほやぞいね(そうですね)」や「あんやとね(ありがとう)」などの方言についても説明。踊り終わると全員で「あんやとね」と元気よく挨拶し、すまいるスタジオは終了した。
 子どもたちからは、「みんなで踊れて楽しかった」「方言は面白いと思った」「これを機に自分の地域の方言も調べてみたい」といった声が寄せられた。

  • みんなで一緒に踊る「石川サンバ」

    みんなで一緒に踊る「石川サンバ」

  • オンライン参加の子どもたちも元気いっぱいで踊る

    オンライン参加の子どもたちも元気いっぱいで踊る

親子みんなで食事会

すまいるスタジオ終了後、「b&gあなみず」では、利用児童とその保護者を交えた食事会を開催。子どもたちはチョコパイのデコレーションを楽しんだり、お弁当を食べながら、今日の楽しい一日の出来事を語り合っていた。
 参加した保護者から、「普段より笑顔も増え楽しく過ごしていた」「いつも以上にご飯を食べていた」「子どもとゆっくり話しながら食事ができて嬉しかった」といった喜びの声が寄せられた。

  • チョコパイをデコレーションする子どもたち

    チョコパイをデコレーションする子どもたち

  • 完成した色鮮やかなチョコパイ

    完成した色鮮やかなチョコパイ

  • みんなで手を合わせて「いただきます」

    みんなで手を合わせて「いただきます」

  • 食事会に参加してくれた皆さん

    食事会に参加してくれた皆さん

まとめ

今年度4回目の実施となった「すまいるスタジオ」。初めて拠点からの配信であったが、大いに盛り上がりを見せた。各拠点の友達と一緒にゲームを楽しんだり、「石川サンバ」を踊ったりしながら、地域を超えたつながりを感じることができた。来年度も全国各地の「子ども第三の居場所」拠点の皆さんのご参加をお待ちしております。

家庭環境や経済的理由などさまざまな事情により、家で過ごすことが困難な子どもたちが、放課後から夜間までの時間を過ごすことができる拠点として整備を進めている「子ども第三の居場所」。2月末現在、全国248か所に設置され、全国への更なる開設を目指します。

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