海洋センター所在自治体による
偉人マンガの製作と活用事業

偉人マンガの製作と活用事業

日本財団助成事業

郷土ゆかりの偉人を知り、ふるさとへの愛情と理解を育む

2021年度から、新たに「海洋センター所在自治体による偉人マンガの製作と活用事業」がスタートしました。

 

この事業は、教科書では学べない「郷土ゆかりの偉人」に関するマンガを地域の皆さんの協働で製作し、地元の小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方や生活を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目的として、今年度は30ヵ所の自治体で実施します。

実施にあたり、それぞれの自治体では郷土史家や作画者(プロ・アマ問わず)、親族などから成る委員会を組織し、資料収集、シナリオ作成、展開方法などについて協議を行い、完成に向けた準備を進めています。

 

完成後は、小中学校の総合的な学習の時間や図書館での読み聞かせ会、学芸員による解説と偉人ゆかりの史跡をめぐるツアーなど、各地でさまざまな活用が計画されています。

 

2021年度 偉人マンガ一覧表

  都道府県 市町村 偉人の名前 功績など
1 北海道 大空町 根岸 錦蔵 冷害の原因を突き止めるべく、飛行機によるオホーツク海の流氷観測を行うため、中央気象台が根岸氏を派遣。30haの競馬場を村民総動員の協力により、1週間の突貫工事で飛行場を完成させ、現女満別空港の礎を築いた。
2 宮城県 蔵王町 北原尾に生きる人々
(高橋 進太郎、村山 格一郎 等)
太平洋戦争終了後、パラオから引き揚げ、行き場がなくなった東北・北海道出身者(農業従事者)のために、高橋進太郎らが、蔵王山麓に国有林130町歩を確保し入植地として準備。開拓を成功に導くとともに、地域の活性化に尽力した。
3 秋田県 由利本荘市 小松 耕輔 日本最初のオペラ「羽衣」をはじめ、多数の童謡・歌曲を作曲し、西洋音楽の普及と振興に尽力。昭和天皇の歌唱担当も務めるなど、日本音楽教育界の先達として活躍した。
4 茨城県 笠間市 田中 友三郎 国指定伝統工芸品「笠間焼」の近代化に貢献。
5 栃木県 下野市 下毛野 古麻呂 我が国初の本格的な法律である大宝律令(701年発布)を藤原不比等や粟田真人らとともに編纂。その功績から天皇の信任を得て、兵部卿、式部卿などの大臣職を歴任した。
6 埼玉県 久喜市 中島 撫山 私塾「幸魂教舎」を開講し地域の人々の教育に尽力した漢学者。門下生は地域の政治、経済など各分野で活躍。学ぶことを心から楽しみ、人を育てることを実践した。
7 新潟県 佐渡市 有田 八郎 広田・近衛・平沼・米内の四内閣の外務大臣。戦争終結について熾烈な上奏文を天皇に奉った平和主義者。
8 長野県 生坂村 加藤 正治 法学博士、東京大学名誉教授、枢密院顧問官、初代中央大学総長。
9 岐阜県 中津川市 前田 青邨 近代日本美術画壇の巨匠として知られ伝統的な日本絵画の美質を現代に再現するとともに、法隆寺金堂壁画再現事業など文化財保護にも貢献。中津川市名誉市民第1号。
10 静岡県 牧之原市 田沼 意次 江戸幕府の財政再建、街道や港の整備、農業振興など郷土の街づくりに貢献した。
11 静岡県 袋井市 三浦 環
三浦 政太郎
世界的オペラ歌手で、代表曲「蝶々夫人」を世界各国2千回にわたり講演。夫の政太郎は医学者で、緑茶にビタミンCが豊富に含有することを発見した。
12 愛知県 豊川市 曽田 梅太郎 数学教師として、教科書等の執筆や多くの教習具を発明。勲三等旭日中綬章を授与される。
13 滋賀県 長浜市 雨森 芳洲 朝鮮通信使の随行役などを通じて、日本国と朝鮮国との親善外交に尽力。日本・朝鮮・中国語の3カ国語を巧みに操ったアジアを代表する国際人。その関係資料(重要文化財)は、平成29年ユネスコ「世界の記憶」に登録された。
14 兵庫県 新温泉町 加藤 文太郎 単独行で積雪期の八ケ岳、槍ケ岳、立山、穂高岳、黒部五郎岳、笠ケ岳など果敢な山登りを展開。中でも冬の槍ケ岳単独登頂は、当時の新聞や岳人たちを驚かせた。
15 鳥取県 北栄町 豊田 太蔵 明治時代、子弟教育のための私塾「育英黌」を開設。のちに山陰で初めての私立中学校(現鳥取県鳥取中央育英高等学校)を立ち上げ、校主として子弟教育の実践に努めた。
16 島根県 美郷町 中原 芳煙 明治・大正時代の日本画家。数々の展覧会で褒状を受賞。故郷の風景を随所にちりばめた、写実的で優しいタッチの作品を数多く残した。
17 岡山県 備前市 熊沢 蕃山 池田光攻とともに実施した教育振興策によって岡山県が教育県と呼ばれる礎をつくった。
18 岡山県 和気町 和気 清麻呂 和気町に生まれ、平城京にて頭角を現した。天皇制存続の危機であった宇佐八幡神託事件を解決し、その後、桓武天皇に遷都を進言し工事責任者となるなど、奈良時代から平安時代へと、時代を大きく動かした。
19 岡山県 笠岡市 茅原 基治 ロシア革命で命の危険にさらされたロシアの子どもたち約800名を陽明丸で救出。3カ月の航海の末、無事親元まで送り届けた。この人類愛に満ちたエピノードは10年前から人々の知るところとなり、顕彰が始まっている。
20 広島県 北広島町 靉光(本名:石村 日郎) 北広島町壬生に生まれ、苦労を重ねながら多くの画家仲間と研鑽を積み、日本近代美術史に残る優れた作品を数多く残した。中でも大陸に出兵する直前に描かれた3枚の「自画像」は高く評価され、洋画界を代表する画家となった。
21 愛媛県 鬼北町 井谷 正命(いたに まさみち)
井谷 正吉(いたに まさよし)
井谷正命は、日吉村の初代村長に就任し、その後、郡会議員、県会議員等を歴任し、私財を投じて地域の発展のために尽くした。
井谷正吉は、正命の長男として誕生、様々な社会運動活動を展開し、地域の発展に尽力した。
22 高知県 津野町 片岡 信子 片岡直輝・片岡直温兄弟の母。
二人の子供を一人で厳しくも豊かな愛情でもって育てた。そのことが兄弟の人間形成に影響し、兄弟の飛躍・日本の財界の発展につながった。
23 福岡県 築上町 築城郡筋奉行
延塚 卯右衛門
江戸時代の天保の大飢饉の際、飢餓に苦しむ農民のために築城町周辺で根付け料を独断で免除し、多くの農民の命を救った。
24 佐賀県 鹿島市 田澤 義鋪 社会教育(青年教育)と公明選挙(明るい選挙・選挙粛正)そして労使協調運動に一生を捧げた。
青年教育にとどまらず、女性教育、政治教育にも力を注いだ。
25 佐賀県 みやき町 古賀 稔彦 バルセロナオリンピック柔道男子71㎏級金メダリスト。
現役引退後は全日本女子柔道チームの強化コーチを務めるかたわら、町道場「古賀塾」を開設し、柔道を通じた子どもたちの人間育成に尽力した。
26 熊本県 菊池市 菊池 武光 菊池氏第15代当主となった菊池武光は、1359年日本三大合戦の一つと言われる筑後川の戦いを制し、以後十年余り九州の南朝勢力の優勢を確立した。
27 熊本県 湯前町 那須 良輔 昭和初期に児童漫画家としてデビューしたのち、戦後に似顔絵を用いた風刺漫画の連載を長期にわたって続けた。湯之前まんが美術館(那須良輔記念館)は、その偉業を保存・展示する館として開館している。
28 大分県 竹田市 田能村 竹田 江戸時代後期の文人、画家。豊後南画の先駆者で、江戸後期を代表する南画家。
29 大分県 国東市 三浦 梅園 江戸時代の思想家、自然哲学者、医者。「慈悲無尽」という助け合いの制度を作った。学問を志す人のために「梅園塾」で多くの人に学問を教えた。
30 鹿児島県 長島町 飯尾 裕幸 鹿児島県最北の地、旧東町の元町長で、当時県下96市町村中91位だった町民一人当たり所得を4年後には34位に引上げた。アイディアとやる気で過疎と離島のハンディを克服するため、戯言と揶揄された伊唐大橋を実現させた郷土の偉人。

 

ふるさとの偉人を知ることで、子どもたちの郷土教育、キャリア教育につなげていきます。