マンガふるさとの偉人

2023.12.05 UP マンガふるさとの偉人「畠山重忠」発行記念式典開催(埼玉県嵐山町)

日本財団助成事業

11月29日、埼玉県嵐山町役場町民ホールで、マンガふるさとの偉人「畠山重忠」の発行記念式典が開催され、佐久間孝光町長、高橋兼次副町長、下村治教育長をはじめ、偉人マンガの製作に関わった方や小中学校の校長先生など23人が出席した。
マンガの製作については、シナリオ作成から作画、校正まで、嵐山町偉人マンガ製作活用委員会が行った。畠山重忠の史実と魅力を最大限に引き出すために、歴史の専門的な知識を有する委員を中心に、2021年度より内容の検討を重ねて発行に至った。

式典で佐久間町長は、「嵐山町ゆかりの鎌倉武士である畠山重忠公の生涯には数々の教訓が詰まっている。委員会の皆さんがあーでもない、こーでもないと議論を重ねながら作製し、熱意が詰まったマンガ本が完成した。今後、授業で活用し、嵐山町から第二、第三の重忠公が生まれることを期待したい」と挨拶。
その後、下村教育長から、嵐山町内の校長先生を代表して七郷小学校 林校長先生に完成したマンガ本が手渡された。マンガ本を手にした林校長は、「頂いたマンガ本を教育下現場で活用し、嵐山町を誇りに思う子どもたち育てていく」と今後の積極的な活用への意欲を語った。

  • 挨拶する佐久間町長

    挨拶する佐久間町長

  • マンガ本を林校長(右)に手渡す下村教育長(左)

    マンガ本を林校長(右)に手渡す下村教育長(左)

最後に、シナリオを担当した元嵐山町職員の植木弘さんから講話があり、畠山重忠の足跡や功績が紹介された。植木氏は、「これまで出版されている畠山重忠公の物語とは、違う側面に光をあて、今までにない魅力を引き出したいと思い、シナリオを書いた。子どもたちには誠実で清廉な重忠公の生き方とはどんな生き方なのかを考え、郷土に対する誇りと愛着を持ってほしい」と想いを語った。

地域の人々によって製作されることが「マンガふるさとの偉人」の特徴であるが、嵐山町はシナリオを元職員が担当、マンガ執筆にも職員が携わった。その結果、現在完成している偉人マンガの中で最もページ数が多い218ページの大作が仕上がった。
今後は、町内の小中学校児童・生徒全員に配布され、小学4年、6年、中学1年生の学校授業で活用される。畠山重忠公の物語が、郷土嵐山への興味を喚起し、多くの子どもたちの新たな学びの扉が開かれることを期待する。

  • 重忠公への熱い想いを語るシナリオを担当した植木氏

    重忠公への熱い想いを語るシナリオを担当した植木氏

  • 委員会で練りに練ったタイトル いざ鎌倉 いざ嵐山 が際立つ表紙

    委員会で練りに練ったタイトル いざ鎌倉 いざ嵐山 が際立つ表紙

教科書では学べない “郷土ゆかりの偉人” に関するマンガを制作し、地元の小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方や生活を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目的に「偉人マンガの製作と活用事業」を実施。2021年度から2023年度までに全国100自治体で実施している。

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