「未来へ遺すMuseo 天野芳太郎」完成(秋田県男鹿市)
2023.05.09 UP

日本財団助成事業

B&G財団は、海洋センター所在自治体を対象に「郷土の偉人を紹介するマンガ」を制作し、地元小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目指しています。
 2021年度第1期30自治体、2022年度第2期30自治体、2023年度第3期40自治体の計100自治体で「偉人マンガの製作と活用事業」が実施されています。
 この度、第2期秋田県男鹿市の“マンガふるさとの偉人「未来へ遺すMuseo 天野芳太郎」”が、秋田県出身在住のマンガ家坂田もち江さんにより完成しました。
 天野芳太郎(あまの よしたろう)は、明治31年(1898年)秋田県脇本村(現:秋田県男鹿市)に生まれ、父の影響で考古学に興味を持ちました。大正5年(1916年)秋田県立秋田工業学校を卒業し、横浜に出て井戸ポンプや船舶用エンジン・饅頭の製造販売などで成功すると、昭和3年(1928年)南米に渡り、パナマ、コスタリカ、エクアドル、ペルー、チリで事業を行うと共に古代アンデス文明などの遺跡調査を行います。しかし、昭和16年(1941年)第二次世界大戦勃発により、スパイとしてパナマで逮捕され南米の財産を失い交換船で日本に帰国します。それでも芳太郎は、終戦後また南米に渡りペルーで魚粉製造会社を成功させると共に遺跡調査を行い収集した遺物を展示する博物館を開き、日本と南米の文化交流に尽くした「ふるさとの偉人」です。
 完成したマンガは、市内小学校で郷土学習の授業に活用される計画です。

「未来へ遺すMuseo 天野芳太郎」完成(秋田県男鹿市)

「未来へ遺すMuseo 天野芳太郎」完成(秋田県男鹿市)

2024年度

2023年度

2022年度

2021年度

B&G財団メールマガジン

B&G財団の最新情報をメールマガジンにてお送りいたします。ご希望の方は、登録ボタンよりご登録ください。