B&G財団は、2021年度から海洋センター所在自治体を対象に「郷土の偉人を紹介するマンガ」を制作し、地元小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目指しています。2021年度から第1期30自治体、2022年度から第2期30自治体で「偉人マンガの製作と活用事業」が実施されています。
この度、兵庫県新温泉町でマンガふるさとの偉人「孤高の登山家 加藤文太郎」が、同町出身在住でデザイン学校卒の介護福祉士 中澤大作さんにより完成しました。
加藤文太郎は、明治38年(1905年)兵庫県美方郡浜坂町(現新温泉町)に生まれました。1919年浜坂尋常高等小学校高等科を卒業すると、神戸市の三菱内燃機製作所の入社試験に抜群の成績で合格。仕事をしながら夜間学校に通い、1926年に神戸工業高等専修学校(現神戸大学工学部)卒業、1932年には技術者の最高位“技師”に昇進するなど、勉強と仕事を両立させました。さらに、当時神戸に住む外国人の影響で流行し始めた登山に熱中し、複数の同行者とパーティーを組むことが常識とされる中、単独行で次々と登攀記録を立て「単独行の文太郎」とも呼ばれ、新田次郎の山岳小説「孤高の人」のモデルとなった「ふるさとの偉人」です。
完成したマンガは、町内小学校で郷土学習の授業に活用されるほか、様々な形で多くの方にご覧いただく計画です。
「孤高の登山家 加藤文太郎」完成(兵庫県新温泉町)
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