B&G財団は、2021年度から海洋センター所在自治体を対象に「郷土の偉人を紹介するマンガ」を制作し、地元小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目指しています。今年度、全国30自治体で「偉人マンガの製作と活用事業」が実施されています。
この度、広島県北広島町でマンガふるさとの偉人「靉光(あいみつ)」が完成しました。
靉光(本名石村日郎)は、1907年北広島町に生まれ、幼い頃から絵に夢中になりました。高等小学校を卒業すると印刷所の見習い職人として働きますが、1925年17歳で上京し本格的に画家の道を歩み始めました。自身の画風を確立するためフランス近代絵画の影響を受けながら作風を変え、“異端の画家”と呼ばれながら画壇の注目を集めました。しかし、1944年37歳で召集を受け中国に出征、終戦を迎えるが帰国することなく胸膜炎と赤痢を併発し上海の陸軍病院で戦病死しました。
出征前に自身の作品を廃棄し、残された作品も原爆で失われたことから現存する作品は少ないが、“日本人の油彩表現として一つの到達点”と高く評価されている「ふるさとの偉人」です。
完成したマンガは、町内の小中学生に配付し授業で活用されるほか、図書室への配本などで多くの方にご覧いただく計画です。
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