マンガふるさとの偉人
1月5日、菰野町町民センター(三重県)で、マンガふるさとの偉人「八重姫伝」の読書感想文・イラストコンテストの表彰式が開催され、約300人の子どもたちが参加した。当日は、菰野町出身の中部日本放送のアナウンサー重盛啓之氏が司会を務め、優秀作の表彰式後は、八重姫伝に係わるクイズ大会が行われ、クイズの回答が映し出される度に歓声があがり、楽しみながら歴史も学んだ一日となった。
開会式には、諸岡高幸菰野町長も出席。冒頭に年始の地震で被災した方々へのお見舞いを述べた後、「八重姫は、三代に渡って手腕を発揮した。この本を通じて、菰野町をもっと好きになって、町の活性化をさらに進めてもらえるとうれしい」と挨拶した。またコンテストを主催した日の本福祉会の福士理事長は、「みなさんにはいつか世界で活躍してほしい。そのために、まずは地元・菰野町を知ったうえで、日本、世界へと知識を広げてほしい」と話した。
八重姫は、織田信長の孫娘で初代菰野藩主の正室となり、菰野藩を3代に渡り支えた人物。マンガを担当した菰野町出身・在住の服部千里さんも、当日はプレゼンターとして出席した。
司会が服部さんを紹介する際、参加した子どもたちに「みんな~八重姫好きですか?」と問いかけたところ、「大好き~!!」と元気な返事があった。服部さんは、「私は菰野町で育ったけれど、子どもの頃は、八重姫について学校で詳しく学んだことが無かったので、シナリオを作るのが大変だった。ゆかりのあるお寺を取材したり、図書館で調べるなどしながら、シナリオを作り、内容は、三重大学の先生にも確認してもらった。イラストは、子どもたちの興味をひくよう心がけたので、多くの子どもたちに好きになってもらえてよかった」と語った。
読書感想部門で菰野町賞を受賞した伊藤さんは、「表彰してもらって嬉しい。八重姫の菰野に住む人々を思いやる心と強さに憧れる。マンガを読んで、八重姫について知りたくなって、実際に見性寺にも行った。みんなにも八重姫伝を読んでもらいたい」と話していた。
戦国の世に生まれ、祖父信長譲りの気質で、気高く可憐に生き抜いた八重姫の物語を、ぜひ多くの子どもたちが読み、菰野町に愛着を持ち、菰野町から興味を広げ、世界で活躍する人が誕生することを期待する。
教科書では学べない “郷土ゆかりの偉人” に関するマンガを制作し、地元の小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方や生活を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目的に「偉人マンガの製作と活用事業」を実施。2021年度から2023年度までに全国100自治体で実施している。
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