「田沼意次物語~新時代への一手~」完成(静岡県牧之原市)
2022.04.18 UP

日本財団助成事業

B&G財団は、2021年度から海洋センター所在自治体を対象に「郷土の偉人を紹介するマンガ」を制作し、地元小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目指しています。 2021年度から第1期30自治体、2022年度から第2期30自治体で「偉人マンガの製作と活用事業」が実施されています。

この度、静岡県牧之原市でマンガふるさとの偉人「田沼意次物語~新時代への一手~」が、同市在住のマンガ家杏崎もりかさん(マーガレット誌など連載多数)により完成しました。

また、将棋好きと伝えられる意次が作中で指す将棋監修、題字を同市出身の棋士加藤桃子清麗が務めました。

田沼意次は、1719年600石の旗本の子として江戸に生まれ、9代将軍徳川家重に仕えてその才を認められ1758年相良藩10,000石(現静岡県牧之原市)を拝領し大名となりました。家重の死後も、10代将軍徳川家治に重用されて領地は拡大し57,000石の大名になり幕府老中を務めました。老中田沼意次は、悪化する幕府財政を立て直すため農業依存の政策から重商主義の政策へと転換し、専売制の導入、外国貿易の拡大、鉱山や水田の開発などを行い、幕府財政が改善されました。貨幣経済が発展して景気が良くなり、歌舞伎や浮世絵等の江戸文化が花開きました。

また、令和元年(2019年)には、牧之原市で「田沼意次候生誕三〇〇年記念事業」が数多く開催され、あらためて田沼意次の功績が再認識されました。

田沼意次は、牧之原市の基礎だけでなく、貨幣経済や町民文化を発展させた「ふるさとの偉人」です。

完成したマンガは、市内の小中学生に配付し授業で活用されるほか、図書室への配本などで多くの方にご覧いただく計画です。

「田沼意次物語~新時代への一手~」完成(静岡県牧之原市)

「田沼意次物語~新時代への一手~」完成(静岡県牧之原市)

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