マンガふるさとの偉人

2023.11.29 UP マンガふるさとの偉人「中島撫山」で小学校授業(埼玉県久喜市)

日本財団助成事業

11月9日、埼玉県久喜市立菖蒲小学校の4年生の社会科で、マンガを活用した郷土授業が行われた。久喜市では、4年生の社会科の郷土を学ぶ授業の中で、市の発展に尽くした3人の偉人を学ぶ。2021年度に、3人の中の一人、漢学者中島撫山をマンガ化。マンガが完成した2022年度から市内全23小学校の4年生の社会科の授業で活用されている。久喜市は、ICT教育に力を入れており、タブレットを使って、GIGAスクールならではのマンガ授業を展開している。

菖蒲小学校では、4年生の児童が6回に分けて漢学者中島撫山を学ぶ授業を実施。ゴールは、「来年度撫山先生を学ぶ3年生に、スライドをつくって発表すること」と2回目の授業で決めた。
今回、5回目の授業のめあては、「撫山先生について調べ、全体を共有する」こと。子どもたちは、マンガの中で特に気に入ったセリフや場面のスクリーンショットをとり、次々にチャットに投稿し、クラス全体に共有した。その後、セリフやイラストの表情から撫山先生の性格や魅力、人柄を想像し、チャットに投稿しながら、意見を交わし合った。
最後にGoogleフォームを活用して「撫山先生クイズ」をつくって、45分間の授業は終了。
次回は、自分たちがこれまで学んだ内容をスライドにし、3年生に発表を行う。

  • 次々に投稿されるチャットにコメントしていく担任の髙野先生

    次々に投稿されるチャットにコメントしていく担任の髙野先生

  • タブレットを使いこなし、熱心にお気に入りの場面のスクリーンショットをとる児童

    タブレットを使いこなし、熱心にお気に入りの場面のスクリーンショットをとる児童

4年生担任の髙野孝行先生は、「マンガの中で気に入った部分のスクリーンショットをとれば、クラスで共有するのも容易。マンガの感想も、チャットにあげることで、手をあげて発言しにくい子も意見を言いやすい。マンガデータを活用することで、撫山先生に親しみがわき、もっと知りたいという意欲も引き出せることができる」と話していた。

また、授業を視察した柿沼光夫教育長は、「これまでは、久喜市が作成した副読本から撫山先生を学んでいたが、偉人マンガを作ったことで、情報量が格段に増え、子どもたちの興味関心も高まった。久喜市は、ICT教育を普段使いから更に推進するリーディングDX事業に5校が指定されているが、市内の小学校はどこもICT教育を推進している。マンガを使った授業は難しいという声もあるようだが、『何かを教えなければ』と思うのではなく、『子どもたちが学びたいこと、知りたいことを引き出していく。そうすることが、より深いふるさと教育やキャリア教育に繋がっていく』と考えれば、マンガはとても有効なツールとなる」と力強く語っていた。

  • クイズづくりに夢中になる子どもたち

    クイズづくりに夢中になる子どもたち

  • 久喜市 柿沼教育長

    久喜市 柿沼教育長

B&G財団では、GIGAスクールでの継続的な活用を見据えて、2024年4月に偉人マンガのホームページ公開を予定している。マンガ本はもちろん、デジタルデータを活用し、今後、どのように子どもたちが學校授業で、ふるさとの偉人を学んでいくのか楽しみだ。

教科書では学べない “郷土ゆかりの偉人” に関するマンガを制作し、地元の小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方や生活を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目的に「偉人マンガの製作と活用事業」を実施。2021年度から2023年度までに全国100自治体で実施している。

2023年度

2022年度

2021年度

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