マンガふるさとの偉人

2023.06.14 UP マンガふるさとの偉人 「支倉常長」発刊記念フォーラムを開催(宮城県川崎町)

日本財団助成事業

作成したポスター

宮城県川崎町の山村開発センターで5月27日、「マンガふるさとの偉人 支倉常長(はせくらつねなが)」の発刊記念フォーラムが開催されました。 支倉常長は約400年前の江戸時代初期、伊達政宗の使者として太平洋・大西洋を渡り、日本初となる通商外交の国際舞台で活躍した世界史に名を残す郷土の偉人です。
 会議冒頭、川崎町文化財保護委員長の大宮金治氏から挨拶があり「マンガの制作にあたり、郷土史研家や、究学者をはじめ、町内の文化財保護委員や小・中学校の先生方等、様々な方からご協力いただき、マンガを制作できた。この偉人マンガを活用し、様々な事業を展開していきたい」と述べました。

  • 会場の様子

    会場の様子

  • 川崎町文化財保護委員長 大宮 金治氏

    川崎町文化財保護委員長 大宮 金治氏

発刊記念フォーラムでは、宮城県慶長使節船ミュージアム館長・東北大学名誉教授の平川新氏と仙台市教育委員会文化財課主任学芸員で、偉人マンガの監修者でもある佐々木徹氏より、「家康はなぜ政宗の使節派遣を許したのか」と「慶長遣欧使節 伊達政宗が夢見た国際外交」をテーマに講演が行われ、最新の研究成果から支倉常長が遣欧使節となった当時の世界情勢や正宗・常長らの足跡をたどりました。

  • 平川先生による講演

    平川先生による講演

  • 完成したマンガを利用し講演を行う佐々木氏

    完成したマンガを利用し講演を行う佐々木氏

当日は100人ほどの地域住民が来場し、すべての来場者に「支倉常長」の偉人マンガを無料配布。また、今回のフォーラムの様子はYouTubeで同時配信とリマインド配信されました。
 その他、公民館の図書室で偉人マンガの展示コーナーでは、無料貸し出しが行われており、担当者によると、たいへんな人気で、すぐに貸出可能な在庫が残りわずかになってしまったそうです。

  • 公民館の外に掲示されたポスターとのぼり旗

    公民館の外に掲示されたポスターとのぼり旗

  • 公民館図書室での展示コーナー

    公民館図書室での展示コーナー

今後、完成したマンガを活用し、町内小学校で郷土学習の授業の実施、一般を対象とした歴史フォーラムの開催などを通して、多くの方に読んでもらい、キャリア教育、地元への関心度の向上につなげていきます。

支倉常長(はせくらつねなが)
 幕末の元亀元年(1570年)出羽国立石村(現:山形県米沢市)の伊達家家臣支倉家に生まれ、8歳頃 陸奥国支倉村(現:宮城県川崎町)の支倉本家の養子となり、伊達政宗のそば近くに仕えました。慶長18年(1613年)メキシコとの貿易を企図する政宗の命を受け、44歳の常長は仙台藩が建造した西洋式帆船サン・ファン・バウティスタ号に乗り太平洋を渡りメキシコ、さらに大西洋を渡りスペインに行き、スペイン国王やローマ法王に謁見して貿易協定の締結を目指した「ふるさとの偉人」です。

教科書では学べない “郷土ゆかりの偉人” に関するマンガを制作し、地元の小中学校等での活用を通じて、ふるさとへの興味関心の向上(郷土教育)、将来の生き方や生活を考えるきっかけ(キャリア教育)につなげることを目的に「偉人マンガの製作と活用事業」を実施。2021年度から2023年度までに全国100自治体で実施しています。

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