2025年12月12日 防災拠点事業 鹿児島県南さつま市 県内7ヵ所目の防災拠点が完成
鹿児島県南さつま市にて、「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業の「協定書調印式」および「子ども防災体験会」を行った。
1.式典情報
| 実施日 | 2025年12月4日(木)15:00~ |
|---|---|
| 場所 | 市役所前広場 |
| 出席者 | <南さつま市> ・市 長 本坊 輝雄 氏 ・副市長 竹ノ内 淳郎 氏 ・教育長 北園 博之 氏 <他自治体> ・さつま町 教育長 中山 春年 氏 <B&G財団> ・理事長 菅原 悟志 |
| 式次第 |
一、主催者挨拶 一、協定書調印 一、市長挨拶 一、事業概要説明 一、質疑応答 一、子ども重機体験試乗会 |
本坊市長は、配備された資機材は市民や来訪者の安全を守る重要な設備であり、救助艇や油圧ショベルを使った訓練もすでに始まっていると説明。「本協定により災害時の支援体制がさらに強化され、市民の安心・安全な暮らしの実現に全力で取り組んでいく」と述べた。
本坊市長
2.子ども防災体験会を実施
| 実施日 | 2025年12月4日(木)15:35~ |
|---|---|
| 場所 | 市役所前広場 |
| 参加者 | 加世田保育園・加世田幼児園の園児 |
| 参加人数 | 21人 |
| 実施内容 | ・重機体験(油圧ショベル試乗体験) ・救助艇乗船体験 ・煙体験ハウス ・消防はしご車の搭乗・体験乗車 |
式典後、地元の保育園・幼児園の園児を対象に「子ども防災体験会」を実施した。本事業の重要性を周知するため、配備した機材を活用し、「油圧ショベル試乗体験」や「救助艇乗船体験」などのプログラムを行った。
本事業の研修を受けた市職員と消防職員の協力のもと実施され、子どもたちからは「救助艇が思ったより大きかった」「はしご車が高く上がってすごかった」などの感想が寄せられるなど、好評を博した。
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油圧ショベル試乗体験
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救助艇乗船体験
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煙体験ハウス
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消防はしご車の搭乗体験
3.拠点情報
| 配備期 | 第三期 |
|---|---|
| 支援総額 | <機材配備支援金>上限35,000,000円 <研修支援金>上限9,000,000円(ただし、3ヵ年合計での金額) |
| 配備機材 | 防災倉庫、油圧ショベル、スライドダンプ、救助艇 |
| 県内情報 | 鹿児島県内7ヵ所目の拠点整備完了および式典実施 |
南さつま市には80以上の自主防災組織があり組織率も約90%と高い一方、高齢化や人手不足で一部の活動が停滞している。このため本事業では、「地区防災計画の作成推進と自主防災組織の活性化」をテーマに、若い世代や女性の参画促進に取り組んでいる。炊き出し体験や段ボールベッド組み立て、災害図上訓練などを通じて各組織の連携強化と防災意識の向上を図り、今後も地区防災計画を軸に地域防災力の強化を進める方針である。
今回の拠点整備と機材配備により、平時の備えと災害時の即応体制がより一層強化された。今後も防災体制の充実と住民の防災意識向上に取り組み、安全・安心な地域づくりを進めていく。
「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業は、災害発生時の緊急対応・避難所運営に必要な防災倉庫の整備、油圧ショベルやスライドダンプ、救助艇などの機材配備に加え、重機オペレーターなどの人材育成にかかる費用について支援を行うとともに、周辺自治体との災害時相互応援協定の締結など支援体制づくりを推進。本事業は2021年度から事業を開始し、これまでに39道府県84市町村への設置を決定している。
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