2025.07.15 UP 防災拠点事業 北海道長万部町 道内7ヵ所目の防災拠点が完成

日本財団助成事業

北海道長万部町にて、「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業の協定書調印式・配備機材お披露目式を行った。

左:長万部町 木幡町長 右:B&G財団菅原理事長

1.式典情報

実施日 2025年7月8日(火) 13:30~
場所 防災倉庫(北海道山越郡長万部町字長万部413番地)
出席者 <長万部町>
・町長  木幡 正志 氏
・教育長  近藤 英隆 氏
<B&G財団>
・理事長  菅原 悟志
式次第 一、主催者挨拶
一、協定書 調印
一、町長挨拶
一、事業概要説明
一、質疑応答
一、子供向け重機体験会

木幡町長は、今回の防災拠点の整備を契機に、危機対策室を新たに設置し、防災・減災に取り組む体制を整えた。今後は何より人材の育成が重要になってくる。安全・安心なまちづくりにしっかりと取り組み、足元を固めたうえで、周辺自治体との災害支援連携につなげていきたいと述べた。

  • 配備機材一式

    配備機材一式

  • 重機デモンストレーション

    重機デモンストレーション

子ども向け機材体験会

実施日 2025年7月8日(火) 14:00~
場所 防災倉庫前広場
参加者 地域の小学3年生
参加人数 21人
実施内容 重機・救助艇の見学・試乗会
備考 ※エンジン等はつけず、乗るのみ

配備機材お披露目式終了後「子ども向け機材体験会」では、町内の小学3年生約20名が、重機や救助艇に試乗した。時間等の都合上、エンジン等をかけた作業は体験できなかったが、参加した子どもたちからは「実際に動かしてみたい!」という声が上がり、防災機材への関心の高さがうかがえた。

  • 重機試乗体験

    重機試乗体験

  • 救助艇試乗体験

    救助艇試乗体験

2.拠点情報

配備期 第三期
支援総額 <機材配備支援金>上限55,000,000円
<研修支援金>上限9,000,000円(ただし、3ヵ年合計での金額)
配備機材 防災倉庫、油圧ショベル、スライドダンプ、救助艇、ドローン、炊出し器セット、軽トラック、小型除雪機、チェーンソー他
県内情報 道内7ヵ所目の拠点整備完了および式典実施

長万部町では、地震や津波のリスクに備え、災害対策の強化を図るため、2023年度に危機対策室を立ち上げた。消防と密に連携しながら、町内外での災害に対して防災拠点を活用し、的確に対応していく。
 また、防災教育にも力を入れており、少子高齢化が進む中で災害時の避難所運営などを担う人材の確保を喫緊の課題としている。その対策として、町内の学校・教育委員会と連携し、学生を対象とした「防災学校」を実施。3年間を通して継続的に防災教育を行い、4年目以降も取り組みを続けられるよう、プログラムの策定や関係機関との連携強化を進めている。

地域を守る防災拠点が新たに整備され、長万部町では、安心・安全に暮らせるまちを目指して、今後も教育や地域との連携を通じた防災力の向上に取り組んでいく。

「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業は、災害発生時の緊急対応・避難所運営に必要な防災倉庫の整備、油圧ショベルやスライドダンプ、救助艇などの機材配備に加え、重機オペレーターなどの人材育成にかかる費用について支援を行うとともに、周辺自治体との災害時相互応援協定の締結など支援体制づくりを推進。本事業は2021年度から事業を開始し、これまでに38 道府県69市町村への設置を決定している。

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