2025.09.29 UP 舟艇器材配備式 小豆島で新たな海洋クラブが活動開始 カッターボートで子どもたちの海体験を推進

日本財団助成事業

新規海洋クラブ登録制度にて、「B&G小豆島カッターボート海洋クラブ」が新たに誕生し、香川県小豆島町で舟艇器材配備式及び記念イベントが行われ、カッターボート愛好者やクラブ員など約120人が参加した。

 B&G小豆島カッターボート海洋クラブは、廃棄予定のカッターボートを修復したことをきっかけに、海洋少年団OB・OGが中心となって設立した「SCBC島風」を母体とする海洋クラブ。これまでに全国から集まった6艇のうち3艇を修復し、イベントや子どもたちの体験会に活用している。
  今後、小豆島でのカッターボートレース開催や修学旅行の誘致など、次世代にカッターボート文化を継承していくため、様々な活動を展開していく。

1.式典情報

実施日 2025年9月21日(日) 9:00 ~
場所 小豆島ふるさと村 B&G池田海洋クラブ艇庫前
出席者

<小豆島町>
・町長   大江 正彦 氏
・副町長  谷本 静香 氏
<B&G小豆島カッターボート海洋クラブ>
・代表   坂本 吉章 氏
<B&G財団>
・理事長  菅原 悟志

式次第 一、開式
一、来賓挨拶
一、主催者挨拶
一、来賓紹介
一、目録贈呈
一、クラブ代表者挨拶
一、お礼の言葉
一、閉式
一、記念撮影
配備器材 ・カッターボート用オール 30本
・大型ランチャー 1台

B&G財団理事長の菅原は、海洋クラブの活動を通じて、子どもたちにマリンスポーツを楽しみながら海に親しみ、海の大切さや恩恵を学んでほしいと述べ、総額200万円の舟艇器材の目録を海洋クラブ代表の坂本氏に手渡した。

2.式典の様子

大江町長は、今回の配備で器材が充実し、子どもたちや来訪者が海の魅力を体験できると期待している。町としても、子どもたちが仲間と協力しながら成長できる環境づくりを支援していきたいと述べた。

海洋クラブ代表の坂本氏は、今回配備された器材は今後の活動の大きな力となる。新たに誕生した海洋クラブとして、地域に根ざし、子どもたちの健全育成と豊かな海を未来へつなぐ活動を進めていくと語った。

海洋クラブ員を代表して中学1年の石井美夕さんは、今回配備された器材を使い、海の素晴らしさを学びながら、地域の方々に応援していただけるようなクラブを目指すと話した。

3.マリンスポーツフェスティバルを開催

実施日 2025年9月21日(日) 9:30~
場所 小豆島ふるさと村及びその周辺
参加者 香川県内のB&G海洋クラブ員、全国のカッターボート愛好家ほか
参加人数 約120人
実施内容 ・カッターボート進水式
・海ごみゼロフェスティバル
・マリンスポーツ体験会
・カッターボート エキシビジョンレース
・カッターボート練習会

式典終了後、新たに修復されたカッターボート「蒼風」の進水式に続き、マリンスポーツ体験会を兼ねた「海ごみゼロフェスティバル」が開催された。参加者はビーチの清掃だけでなく、カッターボートやカヌー、SUPに乗って水上のゴミも協力して回収した。
  昼食後には、カッターボートのエキシビジョンレースが行われ、全国から集まった大学生や愛好家で結成された全6チームが、掛け声を合わせながら、約300mのコースでタイムを競った。

  • 進水式

    進水式

  • マリンスポーツ体験会

    マリンスポーツ体験会

  • 海ごみゼロフェスティバル

    海ごみゼロフェスティバル

  • エキシビジョンレース

    エキシビジョンレース

今回の舟艇器材配備をきっかけに、B&G小豆島カッターボート海洋クラブの活動はさらに充実し、地域における水辺の安全教育の普及はもちろん、カッターボート文化の発展・継承にもつながると期待される。

B&G海洋クラブは、マリンスポーツや環境保全活動、水辺の安全教育などを通じて青少年の心と体の育成を目指す組織。運営体制や活動水面などの条件を満たせば登録でき、登録されたクラブにはヨットやカヌー、救助艇などの活動器材を配備。全国290ヵ所に設置され、7,000人を超えるクラブ員が活動している。

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