2025.05.27 UP 舟艇器材配備式 みんなでつくる「安全で楽しい海」九十九島で海洋クラブ始動
長崎県佐世保市で「B&G九十九島海洋クラブ」の舟艇器材配備式を5月18日に実施。地元の小学生や関係者など約30人が出席した。
B&G九十九島海洋クラブは、国立公園にも指定されている長崎県九十九島の素晴らしさを、「観光客だけでなく、もっと地域住民に知ってほしい」「安全に楽しくパドルスポーツを九十九島で楽しんでほしい」との思いから、SUPツアーガイドなどの活動を行っている、マリンショップresurfaceが新たに海洋クラブを立ち上げた。今後、子どもから大人まで快適に安全に九十九島を体感してもらえるよう、海辺の安全教育やビーチクリーンなどを含め、様々な活動を展開していく。
佐世保市の宮島大典市長は、今年は、この九十九島を含む西海国立公園が国立公園に指定されて70周年の節目の年にあたる。この記念すべき年に海洋クラブに新たな舟艇器材が配備されることは非常に意義深いことだと思う。今後、海洋クラブの活動が、観光振興や海洋スポーツの普及、青少年の健全育成に大きく貢献していくことを期待していると述べた。
佐世保市 宮島市長
B&G財団常務理事の岩井正人は、今回の配備器材を活用し、より多くの人が九十九島の海とふれあえる機会を提供してもらいたいと挨拶し、アウトリガーカヌー・SUP・ライフジャケットなど、総額約200万円の舟艇器材の目録を海洋クラブ代表の市木孝雄氏に手渡した。
市木氏(右)、岩井常務(左)
海洋クラブ代表の市木氏は、SUPなどのアクティビティが手軽に楽しめる一方で、知識不足による事故が増えており、安全意識の向上が求められている。佐世保市の宝である九十九島を子どもたちや市民が楽しく安全に体験できる場とし、持続可能な地域づくりを目指して活動していきたいと抱負を語った。
海洋クラブ代表挨拶
海洋クラブ員を代表して、斎藤愛心さんは、配備された器材を使って、九十九島の海で安全に楽しく活動し、自然や仲間を大切にする心を学び、地域に貢献できるように頑張っていきたいと述べた。
お礼の言葉
式典後、参加者はBIG SUP(ビッグサップ)の体験試乗を楽しんだ。穏やかな水面を進みながら、子どもたちは笑顔を浮かべ、これからの活動に期待を膨らませている様子だった。
九十九島という豊かな自然を舞台に、安全で楽しい海洋活動を通じて、地域のつながりと子どもたちの成長を育んでいく。今後の海洋クラブの活動が、地域の活性化や次世代の健やかな育成につながることを期待したい。
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体験試乗会の様子
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体験試乗会の様子
B&G海洋クラブは、マリンスポーツや環境保全活動、水辺の安全教育などを通じて青少年の心と体の育成を目指す組織。運営体制や活動水面などの条件を満たせば登録でき、登録されたクラブにはヨットやカヌー、救助艇などの活動器材を配備。全国290ヵ所に設置され、7,000人を超えるクラブ員が活動している。