2025.10.06 UP 舟艇器材配備式 琵琶湖の自然を学び楽しむ B&Gまるよし海洋クラブが始動
新規海洋クラブ登録制度にて、「B&Gまるよし海洋クラブ」が新たに誕生し、滋賀県近江八幡市で舟艇器材配備式及び記念イベントが行われ、親子連れや地元カヌー部の高校生など、約130人が参加した。
B&Gまるよし海洋クラブは、琵琶湖最大の内湖である西の湖を拠点に活動している。周辺には、ヨシ原と水田が広がり、豊かな自然や伝統文化が残されている。
今後、カヌー体験を通じた水上からのヨシ観察や生態調査、ヨシズ作りなどを通して西の湖やヨシを学ぶ機会を提供し、地域の活性化に繋げる活動を進めていく。
1.式典情報
実施日 | 2025年9月28日(日) 9:00~ |
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場所 | 近江八幡市安土B&G海洋センター |
出席者 |
<近江八幡市> |
式次第 |
一、開式 一、主催者挨拶 一、来賓挨拶 一、目録贈呈 一、クラブ代表者挨拶 一、お礼の言葉 一、閉式 一、記念撮影 |
配備器材 |
・救助艇1艇 ・船外機1基 ・ボートランチャー1台 ・SUP3艇 ・ライフジャケット15着 |
B&G財団常務理事の朝日田は、マリンスポーツを中心とする海洋クラブが多いなか、まるよし海洋クラブは環境保全を主な活動とする特徴的なクラブになると説明。「水辺と人、自然環境と人をつなぐ場として、その活動をさらに広げてほしい」と語り、総額100万円の舟艇器材の目録を海洋クラブ代表の宮尾氏に手渡した。
2.式典の様子
小西市長は、「この西の湖では地域の伝統的な暮らしとヨシの産業が受け継がれている」と話し、さらに「海洋センターの艇庫では高校カヌー部の練習が行われ、子どもたちも環境保全について学んでいる」と述べ、今後もこの恵まれた環境を守りながら、地域のみんなで活動していきたいと語った。
海洋クラブ代表の宮尾氏は、「まるよし」という名前は近江商人の三方よしにちなんでいると説明。「ヨシは水や空気をきれいにし、生き物のすみかにもなることから、三方だけでなく五方や六方にもよいという意味を込めて名付けた」と語り、今後はヨシを中心とした環境保全やカヌー活動を通して、より多くの人にその魅力を伝えていきたいと話した。
海洋クラブのスタッフを代表して、野村光香 氏は、今回配備された舟艇器材を活用し、湖上スポーツの普及・発展に向けた活動を進めていきたいと述べた。
3.水辺の安全教室と「カヌーとヨシのすだれ作り体験」を実施
実施日 | 2025年9月28日(日)10:00~ |
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場所 | 近江八幡市安土B&G海洋センター |
参加者 | 一般参加者、滋賀県立八幡商業高等学校カヌー部員、および海洋クラブ員 |
参加人数 | 約130人 |
実施内容 | 配備式の後、「カヌーとヨシのすだれ作り体験を通じて琵琶湖の自然環境について学ぼう」を開催し、一般申し込みの親子96人を含む、総勢約130人が自然体験を楽しんだ。 このイベントは、体験を通じて、琵琶湖の保全や伝統継承に自分ができることを考えるきっかけとすることを目的に実施された。参加者は琵琶湖につながる「西の湖」でのカヌー体験やヨシのすだれ作りを通して、水環境やヨシについて学んだ。 参加者の多くは小学生の子どもと親のペアで、水辺の体験が初めての親子も多数参加した。カヌー体験に先立って行われた「水辺の安全教室」では、ライフジャケットの正しい着用方法を学び、その後、元気に湖上へ漕ぎ出していった。 |
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湖上でカヌーを楽しむ親子たち
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体験で完成したヨシのすだれ
今回の配備をきっかけに、ヨシを中心とした環境保全活動やカヌー体験を通じて、子どもから大人まで幅広い世代に琵琶湖の魅力を伝え、地域の自然と文化を継承する取り組みが一層広がっていくことが期待される。
B&G海洋クラブは、マリンスポーツや環境保全活動、水辺の安全教育などを通じて青少年の心と体の育成を目指す組織。運営体制や活動水面などの条件を満たせば登録でき、登録されたクラブにはヨットやカヌー、救助艇などの活動器材を配備。全国290ヵ所に設置され、7,000人を超えるクラブ員が活動している。