2023.10.26 UP 舟艇器材配備式 「B&G津屋崎海洋クラブ」舟艇配備式を実施(福岡県福津市)
福岡県福津市の勝浦浜海洋スポーツセンターで10月9日、「B&G津屋崎海洋クラブ」の舟艇器材配備式を実施した。式典には、福津市 原﨑智仁市長をはじめ、宗像市 河野克也副市長、B&G津屋崎海洋クラブ代表 占部雄三氏、海洋クラブ関係者、地元の小中高生など、約20人が出席。また式典後には、今回配備したハンザヨットを活用したヨット・SUP体験会が行われ、マリンスポーツを楽しむ子どもたちの声でにぎわった。
B&G津屋崎海洋クラブについて
勝浦浜を拠点に、福津市民をはじめ近隣住民を対象に、ヨットやボードセーリング、カヌー、水泳、スキューバダイビングのほか、障がい者のヨット体験会等を実施している。今後はハンザヨットを導入し、障がいのある子どもや、大人に向けてヨット体験の門戸を広げるとともに、SUPを配備することで、新たな事業を展開し、さらなるマリンスポーツの機会を地域住民に提供していく。
原﨑市長は式典で、宗像市と福津市が海上の安全教育や、マリンスポーツ体験事業を共同で取り組んでいることに触れた後、「今回の器材配備を機に、両市の更なるマリンスポーツの機会を地域住民に提供していくことを心から期待している」と挨拶。また、宗像市 河野副市長は「これからも、子どもたちへの体験活動を通じて、次世代へ海の大切さを伝えていきたい」と述べた。
B&G財団理事長の菅原は、「障がいの有無、家庭環境などに関わらず、子どもたちにとって全ての機会は平等であるべき」と述べ、「大人の方には、そのようなチャンスを子どもたちに与えてほしいという思いから今回の配備に至った」と挨拶し、ハンザヨット2艇、SUP4艇など、総額約300万円の舟艇器材の目録を海洋クラブ代表の占部氏に手渡した。
B&G津屋崎海洋クラブを支え続けた占部氏
占部氏は43年前にB&G津屋崎海洋クラブを立ち上げ、以来代表として、福津市をはじめ近隣住民を対象に親子ヨットスクールやマリンスポーツ体験会など実施。長きにわたり海をテーマに様々な活動に尽力してきた。今後は一線を退き、新たにクラブ代表として、平井 健一氏を据えることとなった。占部氏は「福津市・宗像市のマリンスポーツ体験事業が永遠とは言わないが、長らく続けて発展してほしい」と述べ、後任を託した。
次期代表を任された平井氏は、「多くの子どもたちにマリンスポーツの魅力を伝えながらクラブの継続、安全と環境への配慮に力を入れ、より素晴らしいクラブに発展させていきたい」と決意を表した。
最後にクラブ員代表のお礼の言葉として、今野錬さん、平井結人さん、佑実さんが「セーラーとしての誇りを持ち、マナーやルールを守って事故の無いよう安全に活動をしていきたい」と挨拶した。
式典終了後、クラブ員を対象にハンザヨット乗艇会やSUP体験会を開催。子どもたちと大人が一緒になって新しい器材を体験し楽しんだ。新たな体制で新たな器材を迎え入れた津屋崎海洋クラブの門出を祝う一日となった。
B&G海洋クラブは、マリンスポーツや環境保全活動、水辺の安全教育などを通じて青少年の心と体の育成を目指す組織。運営体制や活動水面などの条件を満たせば登録でき、登録されたクラブにはヨットやカヌー、救助艇などの活動器材が配備されます。全国281カ所に設置され、7,000人を超えるクラブ員が活動しています。