2025.09.22 UP 舟艇器材配備式 体験と競技をつなぐ「B&G川根カヌークラブ」が本格始動
新規海洋クラブ登録制度により「B&G川根カヌースプリント海洋クラブ」が新たに誕生。静岡県川根本町で舟艇器材配備式と記念イベントが行われ、家族連れを含む約40人が参加した。
B&G川根カヌースプリント海洋クラブは、静岡県立川根高校カヌー部員やOBらで構成する「川根地区カヌー競技振興会」を運営母体として設立され、接岨湖をフィールドに活動している団体。
川根本町では、小学生が学校行事でカヌーを体験できる環境はあるものの、その先に気軽にマリンスポーツを楽しめる場はなかった。
そこで、地域の子どもが自由にカヌーを楽しめる環境を整えるため、海洋クラブを設立。今後は川根本町本川根B&G海洋センターの体験会への協力など、地域と連携した活動に取り組んでいく。
1.式典情報
実施日 | 2025年9月14日(日) 9:00~ |
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場所 | 川根本町 奥大井接岨湖カヌー競技場 |
出席者 |
<川根本町> |
式次第 |
一、開式 一、主催者挨拶 一、来賓挨拶 一、目録贈呈 一、クラブ代表者挨拶 一、お礼の言葉 一、閉式 一、記念撮影 |
配備器材 |
・カヤック3艇 ・パドル4本 ・ライフジャケット5着 |
B&G財団常務理事の朝日田は、今回の舟艇器材配備をきっかけに「カヌーの町」川根本町が人と水辺、カヌーと人をつなぐ場として全国に広まっていくことを期待していると述べ、総額200万円の舟艇器材の目録を海洋クラブ代表の風間氏に手渡した。
2.式典の様子
薗田町長は、国体開催やオリンピック選手輩出など、町が誇るカヌーの伝統を踏まえ、今回配備された器材を大いに活用して、多くに人にカヌーを楽しんでもらいたいと述べた。
海洋クラブ代表の風間氏は、今回の配備を契機に、カヌー競技の裾野拡大と競技力向上の両輪で、次世代の選手育成や地域振興につなげていきたいと語った。
海洋クラブ員を代表して望月良真さんは、現在カヌースプリントチームで日々練習に取り組んでおり、今回配備された器材を活用してインターハイ優勝を狙いたいと話した。
3.水辺の安全教室とSUP・カヌー体験会を実施
実施日 | 2025年9月14日(日) 10:00~ |
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場所 | 川根本町 奥大井接岨湖カヌー競技場 |
参加者 | 一般参加者および海洋クラブ員 |
参加人数 | 約40人 |
実施内容 | ・スタンドアップパドルボード(SUP) ・二人乗りカヌー |
配備式に続き、SUP・カヌー体験会を開催。一般申し込みの家族連れなど、約40人が大自然の水上散歩を楽しんだ。
体験会に先立ち、紙芝居を使った「水辺の安全教室」を実施。初めてカヌーやSUPを体験する町内外から参加者に対し、ライフジャケットの有効性や、落水者発見時にとるべき行動について、対話形式で説明を行った。
その後のSUP・カヌー体験会では、今回新たに配備されたスプリントカヤックに乗った海洋クラブ員が先導し、参加者もメンバーも接岨湖の峡谷美を楽しみながら滑っていた。
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水辺の安全教室(紙芝居)
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SUP・カヌー体験の様子
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SUPとカヌーを楽しむ参加者たち(ダム上から撮影)
カヌー競技の普及に向けて、その前段階として小中学生への裾野拡大に取り組むB&G川根カヌースプリント海洋クラブ。 海洋クラブへの登録と、今回の器材配備をさらなるステップアップとして、地域の子どもたちの成長を後押しすることが期待される。
B&G海洋クラブは、マリンスポーツや環境保全活動、水辺の安全教育などを通じて青少年の心と体の育成を目指す組織。運営体制や活動水面などの条件を満たせば登録でき、登録されたクラブにはヨットやカヌー、救助艇などの活動器材を配備。全国290ヵ所に設置され、7,000人を超えるクラブ員が活動している。