2024.10.15 UP 舟艇器材配備式 「B&G富山海洋クラブ」舟艇配備式を実施
B&G 富山海洋クラブの舟艇器材配備式が9月15日、富山県富山市の富岩運河環水公園で行われた。式典には富山県知事 新田八郎氏、富山市長 藤井裕久氏をはじめ、海洋クラブ員、関係者など約40人が出席した。
今回の配備は、B&G 富山海洋クラブが活動人数や活動日数、他団体との交流など、当財団が定める運営評価において、特に優れた海洋クラブを認定する「特A評価」を6年連続で獲得していることから、優遇措置として、助成上限額100万円の支援を決定し、SUP、ペアカヤック、ライフジャケット等の配備を行った。
B&G富山海洋クラブは、JR富山駅から徒歩10分の富岩運河環水公園を活動拠点となっている。旧舟だまりの穏やかな活動水面であることを利点に、一般・親子対象のカヌー教室をはじめ、観光客を対象としたカヌー体験会や能登島カヌーツーリングなど、様々な活動を展開している。
富山県 新田知事は来賓挨拶で「富山県では現在、ウェルビーイングの向上を政策目標としている。私自身、幼い頃から高校までボーイスカウトを通じて自然と触れ合ってきた。自然に鍛えられ、幼児を少年に、少年を青年に、そして青年を大人に成長していく、そう感じている。舟艇器材が増強され活動が活発になることが県民のウェルビーイングの向上に資するものと期待している」と述べた。
富山市 藤井市長は「富山県の子どもは元来、近所の川で泳いだり水に親しみながら、その価値や危険性を理解してきたが、今は水に親しむ機会から遠のいていると感じる。そうした中、富山海洋クラブは街中にあって指導者や管理者がいる安全な環境のもとで、水に親しむことができる。これは子どもたちにとって貴重であり、市民、県民にとって価値あるものだと思う。今後の活動に期待する」と話した。
B&G財団常務理事の朝日田は、「日頃の活動に加え、能登半島地震の被災地支援ではカヌー・SUPの貸出に協力いただくなど、全国の模範となる活動を行っており、6年連続特A評価の実績を踏まえて今回の支援を決定した。今後も新たなチャレンジを続けてほしい」と挨拶し、SUP、ペアカヤックなど総額約100万円の舟艇器材の目録を海洋クラブ会長の高田重信氏に手渡した。
海洋クラブ代表の高田氏は「7年前に海洋クラブを立ち上げ、これまで県にお願いして艇庫を整備いただき、市からは活動を支援いただいている。そして、これまでの活動が評価され、舟艇を追加配備いただくことができた。今後も気を引き締めて、県民、市民の皆さんに海洋性レクリエーションの楽しさを広めていきたい」と抱負を述べた。
続いて、海洋クラブ員を代表して、高原康太郎くんが「たくさんの器材を配備いただき、ありがとうございました。これから思う存分、SUPやカヌーができるようになると思うとすごく楽しみです。これからも安全に気を付けながら、全力でマリンスポーツを楽しみたいと思います」とお礼のあいさつを行った。
式典修了後はカヌー体験会が行われ、ボーイスカウト、ガールスカウトのメンバーや家族連れなど多くの人で賑わった。
B&G海洋クラブは、マリンスポーツや環境保全活動、水辺の安全教育などを通じて青少年の心と体の育成を目指す組織。運営体制や活動水面などの条件を満たせば登録でき、登録されたクラブにはヨットやカヌー、救助艇などの活動器材を配備。全国282ヵ所に設置され、7,000人を超えるクラブ員が活動している。