2022.10.13 UP
休眠預金等を活用した体験格差解消事業
障がい者と健常者が共に楽しむ
「第15回海のバリアフリーまつり」開催
NPO法人
海の達人(三重県津市)
休眠預金活用事業の実行団体「NPO法人海の達人」主催による「第15回海のバリアフリーまつり」が、10月1日・2日の2日間
三重県津市河芸町のマリーナ河芸で3年ぶりに開催されました。この事業は、「障がい者と健常者が共に楽しむイベント」をコンセプトに実施され、障がい者を含め、2日間で約700人が来場しました。
カヌーやハンザディンギーの操船、車イスで乗船できるハウスボートや大型ヨットの遊覧乗船などの海洋性レクリエーションをはじめ、ボッチャなどのパラスポーツ体験会、「バリフリミュージック」と題した地元の四日市農芸高校吹奏楽部や難聴のピアニストによる演奏会など様々な催しが用意され、来場者は思い思いに楽しい時間を過ごしていました。
また、参加者受付にスマホとQRコードを利用した「ネット受付」を導入し、新型コロナ感染予防対策と受付の効率化を図るなど、3年分の進歩が表れていました。今後、ネット受付けを利用して「来場者アンケート」を行うことも可能になります。
今回の「海のバリアフリーまつり」の運営には、主催する「NPO法人海の達人」、「マリーナ河芸」の関係者をはじめ、国立三重大学生物資源学部で自然環境リテラシー学を学ぶ学生ボランティアなど総勢80人を超えるスタッフが、来場者の対応や海レクの実施にあたっていました。
三重大学の学生ボランティアは、B&G財団が海の達人に紹介し、障がい児等の海洋レクリエーション活動にも協力いただいています。学生ボランティアからは、「大変ですが、楽しく活動しています」との声をいただきました。
多くの関係者のご協力により、「第15回海のバリアフリーまつり」は盛会のうちに終了しました。「NPO法人海の達人」の大野木博久理事長は、「休眠預金活用事業は2023年3月で終了しますが、このバリアフリーまつりをはじめセイラビリティ活動、そして障害者の皆さんの海洋体験活動など、体験格差解消事業は4月以降も続けてまいります」と話してくださいました。
2019年11月から「日本民間公益活動連携機構(JANPIA)
」の助成をいただき「障害児等の体験格差解消」に取組んできた休眠預金活用事業は、2023年3月で助成期間が終了します。しかし、全国10ヵ所の実行団体では、引き続き各地で体験格差解消に取組んでいく予定です。
NPO法人海の達人は、マリーナ河芸を拠点に、今後も行政や大学、NPO、ボランティアなどと連携を図り、障がい児等の体験格差解消に取組みます。今後の活動にもぜひご注目ください。
B&G財団は休眠預金活用法に基づく「資金分配団体」の認定を受け、障害の有無や家庭の事情等から生じる、子どもたちの体験格差の解消を図ることを目的に全国20団体の応募の中から「実行団体(10団体)」を選定。
2020年度から2022年度までの3年間、B&G財団がそれぞれの団体を支援し、各実行団体が障がい児や児童養護施設、ひとり親家庭等の子どもたちを対象に海洋性レクリエーションをはじめとした自然体験活動の機会を提供し、当該地域でのインクルーシブ社会の実現に向けた取り組みを進めています。
関連ページ
B&G財団メールマガジン
B&G財団の最新情報をメールマガジンにてお送りいたします。ご希望の方は、登録ボタンよりご登録ください。