休眠預金活用事業 不登校児を対象とした「マリン体験学習会」を実施

休眠預金活用事業 2021.08.27 UP 不登校児を対象とした「マリン体験学習会」を実施
NPO法人コバルトブルー下関ライフセービングクラブ(山口県下関市)

休眠預金を活用した事業のシンボルマーク

2021年8月4日(水)、休眠預金活用事業の実行団体であるコバルトブルー下関ライフセービングクラブは、主に山口県内において学校が苦手な子どもたちの体験学習の機会確保に力を入れている一般社団法人Happy Educationを受け入れ、ホテル西長門リゾート前のビーチにて、マリン体験学習会を開催し、親子23人が参加しました。

この活動は今年で4年目を迎え、参加者から大変好評を得ている事業で、今年から新たに山口県が推進する海洋プラスチックごみ対策「プラスチックモンスターをやっつけよう!」を取り入れ、砂浜に漂着しているマイクロプラスチックの回収を行いました。

参加者は以下の手順でマイクロプラスチックの回収を実施しました。

① 各自で砂を採取する場所を決める。
② 塵取り等で砂をすくい取ったら、目の粗いふるいにかけ、残った物はごみ袋へ入れる。
③ ②でふるいを通った砂をさらに目の細かいふるいにかける。
④ ふるいに残った物を海水の入った容器へ移してかき混ぜる。
⑤ 浮いてきたマイクロプラスチックをすくい取り採取袋に入れる。

この作業を繰り返し行い、マイクロプラスチックを回収。回収したマイクロプラスチックは、後日、山口県環境保健センターに持参し、詳細を調べてもらう予定です。参加者は「砂にたくさんのマイクロプラスチックが混じっていることに驚いた」「普段からごみを拾うように心がけたい」「ごみはきちんと持ち帰らなくてはいけない」などそれぞれの感想を口にしていました。

  • 海洋プラスチックごみ対策啓発パンフレット

    海洋プラスチックごみ対策啓発パンフレット

  • マイクロプラスチックごみ回収作業

    マイクロプラスチックごみ回収作業

ごみ拾い終了後は、ライフジャケット講習、クリアカヤック体験、バナナボート遊覧を楽しみました。今回初めて参加した親子は「不登校でも、自分らしく学べるとても良い体験ができた。来年も参加したい」「こんな素敵な場所でマリンスポーツの体験やマイクロプラスチックの回収を子どもと一緒に体験する機会ができたことに感謝しています」と話してくれました。
クラブの代表は、「今後も海を守る仲間を育成しつつ、子どもたちに安全安心な自然体験の機会を届けたい」と抱負を語りました。

  • クリアカヤック体験

  • ライフジャケット講習

  • バナナボート遊覧

今後も体験格差解消に向けて、実行団体と手を携えて事業を推進していきます。

B&G財団は休眠預金活用法に基づく「資金分配団体」の認定を受け、障害の有無や家庭の事情等から生じる、子どもたちの体験格差の解消を図ることを目的に全国20団体の応募の中から「実行団体(10団体)」を選定。
2020年度から2022年度までの3年間、B&G財団がそれぞれの団体を支援し、各実行団体が障がい児や児童養護施設、ひとり親家庭等の子どもたちを対象に海洋性レクリエーションをはじめとした自然体験活動の機会を提供し、当該地域でのインクルーシブ社会の実現に向けた取り組みを進めています。

 

関連ページ

B&G財団メールマガジン

B&G財団の最新情報をメールマガジンにてお送りいたします。ご希望の方は、登録ボタンよりご登録ください。