休眠預金活用事業
障がい児等を対象とした
「海遊びプロジェクト」
休眠預金活用事業の実行団体である、認定NPO法人オーシャンファミリーでは、昨年から障がい児等を対象とした「海遊びプロジェクト」を開始。
このプロジェクトは、協力団体の一つである、神奈川県逗子市を拠点に児童発達支援と放課後等デイサービス施設を運営している「スタジオみらい」と連携して、マリンスポーツ体験会を年3回実施しています。
「海遊びを通して自然の豊かさや優しさ、荒々しさを体験し、豊かな心と体を育んでいってほしい」との施設スタッフの思いに共感し、オーシャンファミリーが活動を全面的に支援しています。
8月11日(水)、今年2回目となる体験会を葉山町の一色海岸で実施。子ども19人をはじめ施設スタッフ、指導ボランティアなど、約50人が参加しました。
子どもたちはライフジャケットを着用し、準備されたカヌー、SUP、ニッパーボード(子ども用レスキューボード)に向かい思い思いに駆け出しました。
初めて参加する子どもたちは少し緊張気味でしたが、ボードに立てるようになると「やったー、気持ちいい」と大きな笑顔。思いもよらず海に落ちてしまう場面もありましたが、終始笑顔でチャレンジしていました。
車いすの子どもは、水陸両用の車いすに乗り換えて海に入りました。打ち寄せる波に歓声を上げながら海を楽しんでいました。
施設のスタッフは「この体験を通して、海の楽しさや怖さ、出来たときの喜びを経験させることが、子どもたちの成長にとって貴重な体験になります。普段できない海遊びをサポートいただき感謝しています」と話していました。
オーシャンファミリーでは「海で子どもを元気に、元気になった子どもが海を元気に」をビジョンに掲げ、障がい児やひとり親家庭など、さまざまな理由で海での活動を制限されている子どもたちに、自然体験の機会を提供しています。
今後も体験格差解消に向けて、実行団体と手を携えて事業を推進していきます。
B&G財団は休眠預金活用法に基づく「資金分配団体」の認定を受け、障がいの有無や家庭の事情等から生じる、子どもたちの体験格差の解消を図ることを目的に全国20団体の応募の中から「実行団体(10団体)」を選定。
2020年度から2022年度までの3年間、B&G財団がそれぞれの団体を支援し、各実行団体が障がい児や児童養護施設、ひとり親家庭等の子どもたちを対象に海洋性レクリエーションをはじめとした自然体験活動の機会を提供し、当該地域でのインクルーシブ社会の実現に向けた取り組みを進めています。
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