休眠預金活用事業 「もじうみ里海探検隊」の活動
休眠預金活用事業の実行団体の1つである「あそびとまなび研究所」の活動を紹介します。
あそびとまなび研究所は、子どもの「あそび」と「学び」に係わる実践と調査・研究を通して、子育て環境の改善を図り、子どもと親の健やかな育ちとまちづくりを応援することを目的として活動しています。
主に北九州市をフィールドに、身近な海や山、農園などで親子自然体験活動を一年中行っています。活動拠点は大学キャンパス内にあり、子ども食堂やフードパントリー(食品配布活動、時々商店街にお出かけします)、ミニプレイパークや学習支援など、赤ちゃんも含む子どもたちの居場所づくりを行っています。
休眠預金活用事業の「もじうみ里海探検隊」は、北九州市の長い海岸線の里海、里山、水辺で、ハンディキャップのある子どもたちや、ひとり親家庭の子どもたちと一緒に四季折々の活動を年間6回程度、定期的な活動を実施します。
毎回、水辺の安全講習会にはじまり、里海・里山遊び、カヌー体験、スナメリ観察など豊かな自然の中で仲間と共に(赤ちゃんも一緒に)活動しています。
「もじうみ里海探検隊」2020年度
回数 | 内容 |
---|---|
第1回目(2020/7/4) | オリエンテーション |
第2回目(2020/9/13) | カヌー体験会 |
第3回目(2020/9/27) | スタッフ研修会(磯遊び、カヌー等研修) |
第4回目(2020/11/15) | 水辺の生き物観察 |
第5回目(2020/11/22) | ビーチコーミング・ゴミ拾い 海と天気のお話 |
第6回目(2020/12/28) | 里のおもちつき |
第7回目(2021/1/31) | ゴミ拾い・海辺の生き物観察 |
第8回目(2021/3/6-7) | 海辺散策とスナメリ観察(予定) |
今回は、2020年9月と11月に実施した、「カヌー体験会」と「ビーチコーミング」を紹介します。
平山観音院での「カヌー体験会」
9月に平山観音院にてカヌー体験会を実施し、23名(子ども:15名、大人8名)が参加。カヌーのほか、池周辺の森で「自然探し」活動を行い親子で自然を満喫しました。
活動場所はこんなところ!お寺の前に水面があります。
大半の参加者にとって初めて活動する場所だったので、わくわくも不安もありました。池の周りを散策し、湧水の小さな滝を見に行ったり、秋の野草を見つけたりと思い思いに活動しました。専門指導員とたくさんの若手スタッフとともに、一日を通して、安全に楽しく、活動を運営することが出来ました。
まずはパドルの練習。小学生3年生以上は自分でパドルをもてます。小さい子どもたちは、パドルなしで、乗船します。
北九州市立もじ少年自然の家での「ビーチコーミング」
11月は、もじ少年自然の家の前の「いさんだの浜」にてビーチコーミングを実施し、23名(子ども:12名、大人11名)が参加し、スタッフ・指導員計4名で運営にあたりました。
「うみはなにからできているの?」を知るために、海に出てみました。まず恒例のKYT(危険予知トレーニング)安全のワーク。その後、ライフジャケットをバッチリ着込んで出発です。
海や山を目の前にして、やまもんさん(気象予報士)から、海と風、天候について説明してもらい、続いてけいさん(実行団体代表)が、里山と海のつながりの話をしました。みんな真剣な表情で説明を聞きました。
ビーチコーミングでは、石や砂、漂着物やゴミなど、たくさんのものを発見しました。拾いきれないぐらいたくさんあり、子どもたちは好奇心いっぱいに興味を持って活動に取り組んでいました。
活動前には、毎回必ず、おなじみのワークシートをつかって、子どもたち自身が海の危険を考えました。
貝殻?生き物?なあにこれ?どこからきたの?
うみはふしぎなものからできている!
集めたもの・拾ったものを持ち寄って発表します。
ありとあらゆる生活ゴミが流れ着いていました。
使い方、捨て方、もっと、考えないといけません。
必要な仲間に届くために、もっとみんなに知ってほしい!
あそびとまなび研究所では、コロナ禍でも可能な方法で、活動の紹介や広報活動に取り組んでいます。大きなイベントは軒並み中止になり、小学校などへ配布されるチラシも自粛が続いています。
新たな形で子どもたちや地域のみなさんへの発信を行うために、北九州市内の市民活動サポートセンターや近隣図書館でのパネル展示、チラシ配布、子ども食堂活動会場での展示、活動会場での案内など、地道な広報を行っています。
ホームページやFacebook等での発信だけでなく、ケーブルテレビや、地元のラジオなど発信可能な様々な方法を試みています。
来年度は子どもたち自身が海に行って感じたことを表現し、発信する工夫をしていきます。
今後も新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策を十分に行いながら、様々な活動を展開していく予定です。
※クリックするとPDFファイルが開きます。
B&G財団は休眠預金活用法に基づく「資金分配団体」の認定を受け、障害の有無や家庭の事情等から生じる、子どもたちの体験格差の解消を図ることを目的に全国20団体の応募の中から「実行団体(10団体)」を選定。
2022年度までの3年間、B&G財団がそれぞれの団体を支援し、各実行団体が障がい児や児童養護施設、ひとり親家庭等の子どもたちを対象に海洋性レクリエーションをはじめとした自然体験活動の機会を提供し、当該地域でのインクルーシブ社会の実現に向けた取り組みを進めています。
関連ページ
B&G財団メールマガジン
B&G財団の最新情報をメールマガジンにてお送りいたします。ご希望の方は、登録ボタンよりご登録ください。