2022.08.12 UP 休眠預金等を活用した体験格差解消事業 障がい児を対象とした「みんなの海プロジェクト」 認定NPO法人 オーシャンファミリー(神奈川県葉山町)

休眠預金を活用した事業のシンボルマーク

休眠預金活用事業の実行団体の「認定NPO法人オーシャンファミリー」は、障がい児を対象とした「海遊びプロジェクト」を2020年から開始。今年で3年目を迎えます。
 このプロジェクトは、神奈川県逗子市を拠点に児童発達支援と放課後等デイサービス施設を運営している「スタジオみらい」と連携し、マリンスポーツ体験会を年3回実施しています。今年は第1回目となる体験会を7月23日に行いました。
 3年目を迎える同プロジェクトには、「海遊びを通して自然の豊かさや優しさ、荒々しさを体験し、豊かな心と体を育んでほしい」との思いに共感したボランティアスタッフも多数参加し、オーシャンファミリーの活動を後押ししてくれています。

集合写真

参加した子どもたちは施設のスタッフと一緒にシーカヤックや、フロート、SUP、サーフボード、砂浜あそびなど自分がやりたいものを思う存分体験し、満足した様子がうかがえました。

  • サーフボードに挑戦

    サーフボードに挑戦

  • SUPに乗って満面の笑顔

    SUPに乗って満面の笑顔

車いすの参加者も付き添いの保護者と一緒に、水陸両用の車いすを利用して海を楽しみました。水陸両用の車いすだけでは物足りず、SUP、シーカヤックにも挑戦。「海でいろんなチャレンジをしたい」と笑顔で話してくれました。

  • 水陸両用の車いすで海に入りました

    水陸両用の車いすで海に入りました

  • SUPにもチャレンジしました

    SUPにもチャレンジしました

施設スタッフは、「1年目には海を怖がっていた子どもたちが、2年目に海に慣れ親しみ、3年目には海(この機会)を心待ちにしている。この自然体験活動を通じて、子どもたちの成長が感じられる機会になっている」と話していました。  子どもたちは、帰る時間になってもまだ海で遊び足りない様子で、「次もまた来たい!」と笑顔で話し、ビーチを後にしました。
 オーシャンファミリーでは「海で子どもを元気に、元気になった子どもが海を元気に」をビジョンに掲げ、障がい児やひとり親家庭など、さまざまな理由で海での活動を制限されている子どもたちに、自然体験の機会を提供しています。
 今後も体験格差解消に向けて、実行団体と手を携えて事業を推進していきます。

B&G財団は休眠預金活用法に基づく「資金分配団体」の認定を受け、障がいの有無や家庭の事情等から生じる、子どもたちの体験格差の解消を図ることを目的に全国20団体の応募の中から「実行団体(10団体)」を選定。
2020年度から2022年度までの3年間、B&G財団がそれぞれの団体を支援し、各実行団体が障がい児や児童養護施設、ひとり親家庭等の子どもたちを対象に海洋性レクリエーションをはじめとした自然体験活動の機会を提供し、当該地域でのインクルーシブ社会の実現に向けた取り組みを進めています。

 

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