地域の課題解決 先進事例の収集と発信

地域課題への取組み事例
住みたい、住み続けたい町づくり 「飯島町に光をそそぐマイホーム取得補助金」制度(長野県飯島町)

2024.09.27 UP

長野県飯島町が若者世帯等の定住を促進するため、町内に居住する目的で住宅又は住宅用地を取得した人を対象に、その費用の一部を助成する「飯島町に光をそそぐマイホーム取得補助金」制度を紹介する。

背景・ねらい

若者世代・子どもの減少、出生率の低下、町内高齢化など、当町が抱える課題に対し、将来に向かって豊かな暮らしの基盤をつくるため、魅力ある住宅や住環境が世代を超えて継承され、活力ある世代の定住を図ることができるような、次世代へつなげる環境に配慮した住まい、まちづくりを推進することをねらいとして実施。

事業内容

■申請者または配偶者が49歳以下
 ■2人以上で定住すること(生計を一にする)
 ■自治組織に加入すること
 ■5年以上定住すること
  など、一定の条件を満たした対象者が住宅を取得(新築・中古を含む)した場合に、最大200万円を補助する。
  ※この補助金の他に、新築住宅にかかる固定資産税を10年間補助する制度もあり。

移住にあたり評価された取り組み

・iiネイチャー春日平や千人塚公園櫻山といったワーケーション施設やコワーキングスペースが充実し、リモートワークに適した環境が整っている
 ・保育園の年少クラス以上の給食費(副食費)が無料
 ・病児・病後児保育施設「おひさまハウス」が整備されている
 ・町民も移住者も住宅取得・リフォームで使える住宅関連補助金制度
 などの施策が好評を得ている。

 宝島社発行の「田舎暮らしの本」で発表された、2023年度第11回「住みたい田舎」ベストランキングで、人口1万人未満のまち4部門のすべての部門でランクインした。

飯島町 地域創造課 定住促進室長 北原千穂さん
 当初見込んでいた申請件数を大幅に超える申請があり、大きな反響を得ている。近隣市町村からのIターンも多く、若者世帯の定住を促進するきっかけの一つになった。思い切った施策で一定以上の効果はあったと実感している。

「地域課題への取組み事例」では、さまざまな社会課題の解決に向けた自治体の取組を随時発信する。

事例