地域の課題解決 先進事例の収集と発信
地域課題への取組み事例
まちLabo(北海道鷹栖町)
2024.06.27 UP
まちLabo(北海道鷹栖町)
2024.06.27 UP
北海道鷹栖町で若い世代のつながりを広げ、仲間と一緒に楽しみながらまちづくりにチャレンジする環境を整えることを目的に実施した「まちLabo(まちづくり研究室)」を紹介します。
「まちLabo」を通じて絆を深めた参加者
この事業は人口減少局面において、地域課題解決のために「住民主体・自分ごと」として、住民が主体的に関わるまちづくりを目指す中で、移住者をはじめ意欲ある若い世代のネットワーク化と実践活動の支援を行うことで地域力の向上を図る、重点プロジェクトとして、2021年度から3ヵ年にわたって実施。
鷹栖町在住または鷹栖町と関わりのある、10代から40代の30名が初年度に参加。6月から12月までの7ヵ月間、全4回の講座と視察研修でまちづくりの学びを深めるとともに、6つのチームに分かれて自分たちで企画したプロジェクトの実践活動に取り組んだ。
プロジェクト紹介
①パンフレットの発行、②遊び場づくり
鷹栖町の豊かな自然を生かし、町民と行政が一体となって植樹などの整備を進める「パレットヒルズ」でのキャンプに着目したパンフレット「パレキャン案内所」の発行、ヒルズ内の子どもの遊び場「パレットキッズ」の整備に取り組んだ。
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キャンプに欠かせない情報と鷹栖をまるごと満喫できる情報を掲載「パレキャン案内所」
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子どもの遊び場づくり「パレットキッズ」
鷹栖町北成地区では、狩猟について学ぶ機会を提供する「DEEP HUNTER」の実施と、たき火を囲んでの居場所づくり「サードプレイスIN北成」に取り組んだ。
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鹿角アクセづくり「DEEP HUNTER」
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たき火ではじまる「サードプレイス北成」
キャラクターによる活性化の可能性を求めた「狼モモプロジェクト」のキャンペーン展開のほか、カプセルトイを使って特産品をPRする「特産品ガチャガチャ」にもチャレンジした。
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狼モモプロジェクト
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特産品ガチャガチャ
参加者から「地域への理解や愛着を深めることができた」「一人では動き出せなかったことが仲間ができたことで実現できた」「みんなでチームとなってつくり上げていく経験が楽しかった」といった声が多くあった。
2年目以降についても、メンバーが入れ替わりながら着実にプロジェクトは進み、「無料コワーキングスペースの設置」「移動映画館の実施」「高校生と鷹栖町PR動画の制作」「鷹栖町にまつわる演劇づくり&講演」など、様々な企画が実現した。
*3年目のパレットキッズ
鷹栖町 まちづくり推進課 地域振興係
・地域が好き、何かしたい、という熱量を持った若い世代が多くいることを再認識。
・移住者が同世代と知り合う、コミュニティ参加の貴重な場となった。
・事業を続けることが目的ではなく、地域のなかに緩やかなつながりが、幾重にも張り巡らされ、 共に支え合い、必要なときに役割を発揮できる態勢の構築を目指す。
「地域課題への取組み事例」では、さまざまな社会課題の解決に向けた自治体の取組を随時発信していきます。