2024.09.20 UP 体験格差解消事業 Yahoo!ネット募金 「B&G海あそびFamily Day」を開催
Yahoo!ネット募金を通じて当財団に寄せられた体験格差解消に向けた寄付金を活用し、8月23日、若洲海浜公園(東京都江東区)で「B&G海あそびFamily Day」を開催。都内の特別支援学校に通う障がい児とその保護者25人が参加し、メガSUPやゴムボート遊覧、水遊びなどを体験した。
できるかな?不安な表情も徐々に笑顔に…
当日参加した子どもたちの多くは「初めての海」「初めてのマリンスポーツ」。はじめは恐る恐るメガSUPに乗っていた子も慣れてくると、自ら手や足を海面につけたり、座った状態から立ってSUPのパドルを漕いでみたりと、次のステップに挑戦する姿が見られた。
普段、学校のプールにも中々入ることが出来ないという子どもたちもいたが、水遊びエリアのプールでライフジャケットを着て、水鉄砲やホース、割れない水風船などを使ってスタッフと水を掛け合って楽しそうに遊んでいた。保護者からは「普段お友達と一緒に遊ばない子だが、優しいスタッフの方に遊んで頂き、娘の喜ぶ顔が見れて嬉しかった」「びっくりするくらい楽しんでいて、水鉄砲の種類も豊富でわくわくする時間だったよう。初対面のお友達と一気に距離を縮めていた」といった声が聞かれた。
障がいや特性を持つ子どもたちにとって様々な障壁がある自然体験活動
今回参加した保護者への事後アンケートから、障がい児の保護者にとって、海あそびは様々な障壁があることが改めて浮き彫りとなった。
<海水浴など海に行ったことが無い理由>
・突発的な行動をするため海に連れて行ってどうなるのか見当がつかず不安だった。
・近くに海が無く気軽に行けなかった。
・混雑を避けていた。
・海に行くこと自体が大変。行っても迷子や事故にならないように気を張っていないといけないのが親としても大変。
・子どもが特性を持つため、そもそも外出が難しい。
・安全面から人手が必要なため、大人一人では連れていけない。
しかし一方で、今回のイベントのように、周囲からのサポートなどによりその障壁を取り除くことができれば、障がいのある子どもや特性を持つ子どもも、同じように海での体験活動を存分に楽しむことができるということも、保護者は実感したようであった。
<保護者コメント>
・無理のない範囲で、そして周りに気を遣わなくて済む環境のもとで貴重な体験ができたことに感謝したい。障がい有無関係なく、子供の頃の経験は大切だと思う。特に障がいのある子は経験値を積めば、はじめは不安な様子を見せても気が付けば楽しそうな笑顔に変わり、みんなと同じように楽しめるということを息子からいつも感じている。
・娘は水遊びが大好きだが、イベントに参加するのはなかなか難しい状況なため、今回楽しそうな姿を見ることができてよかった。
・初めての海だったが、自閉症の娘がマリンスポーツや水遊びをとても楽しむことが出来ることを知った。娘の好きな事が増えて、とても嬉しい。
様々な理由で自然体験活動への参加が難しい子どもたちは少なくない。今後もすべての子どもたちが分け隔てなく、海や自然の雄大さ、水遊びの楽しさを五感を使って感じられる機会を提供していく。
関連ページ
2022年度
2021年度 以前
B&G財団メールマガジン
B&G財団の最新情報をメールマガジンにてお送りいたします。ご希望の方は、登録ボタンよりご登録ください。