「海はともだち!自然体験交流会」を開催
体験格差B&G財団では、2017年3月25日(土)~27日(月)の2泊3日の行程で、普段、海とふれあう機会の少ない「ひとり親家庭」の子供たちを対象に「海はともだち!自然体験交流会」(子どもゆめ基金助成事業)を実施しました。
この事業は、体験活動を通して様々な視点から「海」を知り、親しむ機会を提供することで、海に対する興味関心や自然保護意識を育み、さらに、自然体験活動や異年齢との集団生活を通じて、子供たちの協調性や自律性を育むことを目的として実施したものです。
今回、参加してくれたのは足立区在住の小学4年~6年生22名。
初日の25日は、朝9:30に集合した後、今回の宿泊拠点である「BumB東京スポーツ文化館」(東京都江東区)へ移動しオリエンテーションを実施。
同じ区の小学生とはいってもほとんどが初顔合わせということで、はじめはみんなモジモジ。しかし班分けや、班長さんによる「点呼練習」を通じて、少しずつ打ち解ける様子が見て取れました。
その後、1番目のプログラムとなる「マグロプログラム」のために「葛西臨海水族園」(東京都江戸川区)へ移動し、マグロの生態や泳ぎ方の特徴を飼育員の方から学びました。
今回特別に、普段は飼育員さんしか入れないマグロ水槽の裏側に入れていただき、水槽の上からマグロを見ることができました。参加者全員(引率者も!)が初めて見る景色に興味津々で、大変貴重な体験になりました。
夕食、入浴後に「水辺の安全紙芝居」「ロープワーク」を行うころには、もうみんな大の仲良しに。
学年が違う中でも、みんなで同じプログラム、行動をしている内に仲間意識や協調性が育まれていきます。子供の変化って本当に早いですよね!
2日目は、プールで「水辺の安全教室」を実施。昨夜の座学で学んだ、背浮き・ペットボトル浮き・ライフジャケット浮遊を実際に体験してみました。
今回は春休みシーズンということもあり、屋内温水プールでの体験になりましたが、水辺での「セルフレスキュー」の方法や大切さを学んでくれた参加者の皆さんには、今後ぜひ、自然の海や水辺に行く機会を得てもれえるとうれしいですね。
午後は、帆船海王丸の乗船見学のため晴海ふ頭(東京都中央区)へ。
近頃の海賊ブームの影響か、「大海原を行く船」のイメージとして帆船が浮かぶ子供たちも多いようですが、実際にどうやって帆で進むのかというと「???」と、疑問ばかりが頭に浮かびます。
想像以上にコンパクトな船内の中で、船員さんからの説明や体験プログラムを行い、「海運の仕事」への興味・関心が多少なりとも芽生えてきたかな~?
最終日となった3日目、予定では終日「マリンスポーツ体験と釣り」でしたが・・・まるで真冬に戻ったかのような氷雨の中、屋内プログラムに切り替えて実施しました。
東京国体のセーリング会場でもあった「若洲ヨット訓練所」(東京都江東区)で、ヨットの陸上シミュレーションに挑戦!気分はまるでオリンピック選手の子供たち(笑)
初日に行った「ロープワーク」を思い出してヨットのフィッティングを行うなど、“楽しみながら体験し、学ぶ”、その効果の即効性にはいつも驚かされます。
「釣り」の方では、魚の特徴やハサミを使った魚のさばき方について日本釣用品工業会の方からお話を聞きました。葛西臨海水族園で見て触ったマグロとは全く違った魚の特性に子供たちも興味津々。実際に釣りを体験することはできませんでしたが、魚の豆知識がたくさん増えました!
この日、残念ながら終日天候は回復せず、午後は杉板アートやうちわ作りなどクラフト系のプログラムを実施。しかしたっぷり手土産ができて、子供たちはご満悦?でした。
2泊3日と短い期間でしたが、海や水を存分に楽しむことができたでしょうか。
これを機会に、ぜひ海へ行く機会を増やしてほしいと思います。
【 保護者の皆さまからの声を一部ご紹介 】
・ひとり親では経験させてあげられない様々な体験をさせていただいた。
・娘が生まれてからはじめての1人の時間でした。娘にも良い経験をさせていただき、私も1人で色々思えることがありました。感謝でしかありません。
・息子の話を聞いて感動しています。大変に楽しい思いをさせていただきまして、ありがとう御座いました。ヨットの話、魚の話、プールのサウナの話、船員さんの話などなど!夢中で話しています。また、ひとり親という同じ環境の友達が出来る事は貴重な体験だと思いました。
・学校などでも、両親がいて当たり前の生活指導や教育方針です。夏休みに両親と出かけた思い出を絵に書けとか、PTA活動も、ひとり親に特別な制度が無い事が多いです。今回のような取り組みは本当にありがたいです。
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