障害者を対象とした水辺の安全教室in川辺町
体験格差2016年9月18日(金)、岐阜県の川辺町B&G海洋センターにおいて、「B&G水辺の安全教室」を開催しました。
当日は3名の知的障害者、7名の身体障害者が参加。同センター職員、岐阜県B&G海洋センター連絡協議会、川辺町社会福祉協議会の方々にサポートしていただき、20名のスタッフで教室を行いました。
快適な体験を支える工夫
下半身が動かない参加者も多く、健常者よりも足腰が細いため、カヌーに座る際は大きな隙間ができてしまいます。それを埋めるために、ビーズクッションやライフジャケットを隙間に入れていきました。このクッションは、カヌーの側面に足をぶつけたりしないよう保護する役目もあります。
また、座席の後部にビート板を立てて、背もたれを作り、楽な姿勢を保てるような工夫もしています。
久しぶりのプールで大興奮
プログラムの導入部分で、ライフジャケットの効果やカヌーの漕ぎ方等を伝え、その後すぐにカヌーの体験へ!
参加者は、プールサイドで車いすからカヌーに乗り換え、そのままカヌーを滑らせてプールへ入水。スタッフの配置は、入水したカヌーを受け入る人が3名、車いすからカヌーへ移動を補助する人が2名、カヌーを支える人が1名など。参加者がカヌーに乗って入水するまで約2~3分ほどでした。
入水してからは、水面をパシャパシャと叩きながら楽しんでいる方や夢中になって水面を漕ぐ姿が見られ、「疲れたけど楽しかった!」という感想を聞くことができました。
カヌー体験の後は、ライフジャケット!皆さんとても気持ちよさそうな表情でライフジャケットの浮力を楽しんでいました。
体験格差の解消に向けて
体験会を終えた後の反省会において、社会福祉協議会のスタッフの方々から「継続的な実施を検討したい」という嬉しいお言葉をいただきました。
多少の人手はかかりますが、できるだけ多くの方にこの事業を知っていただき、お手伝いに駆けつけてくれる地域の方が増えることで、体験格差の解消に向けて前進していくのではないかと感じました。
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