「艇庫」ってなんだろう?


皆さんは「艇庫」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?

正直に言うと、私はこの言葉に初めて出会ったのは、財団に入職してからのことでした。読み方は「ていこ」。国語辞典によると、「主にカヌーやボートなどの小型船を保管する建物」で、「多くは水辺の近くに設置される」とのこと。全国のB&G海洋センターには、約150か所の艇庫があり、その姿かたちは実にさまざま。…要するに、はい、倉庫です。

 

でも、そんな「倉庫」に今、熱いスポットライトが当たって?います。今年度から私は「次世代型海洋センター艇庫の先進的活用と地方の魅力創生」事業を担当することになり、「艇庫(公共施設)のこれから」を真剣に考える日々を過ごしています。(笑)

 

まずは先進事例を確認しようと、その最初の一歩として訪れたのは、宮城県加美町の中新田海洋センター。到着してすぐ、「えっ、ここ…別荘?」と思わず声が出るほど!川に囲まれた高台にあり、そよ風が気持ちよく通り抜ける、まさに癒しの空間。その中にある艇庫は、「ただいまー!」と言いたくなるような温もりに包まれており、地域の拠り所って、きっとこんな場所だよなと改めて感じました。気づけば、当時の担当者に感動の気持ちを直接伝えてしまうほど。こんな空間が、全国にもっと広がったら素敵だなと心から思いました。

 

ここでコーヒー飲みながらぼーっとしていたい

 

そして今、秋田県にかほ市では、まさに次世代型艇庫の建設が進行中!

 

先日、プロジェクトの第1アクションとして現地入りしました。普段は、何百もの自治体様とお仕事させてもらっているので、初めて「1対1」で地域と向き合う仕事に胸が高鳴り、訪問前からドキドキ。

 

まだ更地ですが、すでに未来が見える気がしませんか?

 

にかほ市での艇庫のコンセプトは、「人と自然に優しい体験型Ecoツアーターミナル艇庫」。アウトドアアクティビティを通じて交流人口を拡大し、新たな賑わいを生み出す場所を目指しています。

まだ何もないこの場所から、どんな冒険が始まるのか。
その成長を、ともに見守っていただけたら嬉しいです。

「艇庫=カヌー置き場」・・・それだけでは勿体ない!地域に開かれた居場所として、ワークショップやイベント、交流の拠点にもなる。それが、次世代型艇庫の描く未来だと思っています。最後までお読みいただきありがとうございます。海洋センター・クラブ課の齊野平でした☺


事業部 海洋センター・クラブ課  齊野平 陽菜

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