体験格差をなくしたい!可能性と機会をより多くの子供たちに
児童養護施設の子供たちなど507人がマリンスポーツを体験
「楽天未来のつばさ」の支援とお預かりしている寄付金を活用
2018年7月から9月にかけて、全国にあるB&G海洋センターで、体験格差の解消を目的に児童養護施設の子供たちを対象としたマリンスポーツ体験会を実施しました。今回の取り組みは、「楽天未来のつばさ」の支援と皆様からお預かりしている寄付金を活用して実施し、無料で招待しました。体験会には31施設から子供たち389人を含む507人が参加。海や川などで、カヌーやスタンドアップパドルボード(SUP)などのマリンスポーツ体験や釣り、アクアボール、海水浴などのマリンアクティビティを楽しみました。
子供の成長に欠かせない自然体験
子供の健やかな成長には、「確かな学力」・「健康・体力」・「豊かな人間性」を身につけ、「生きる力」を育むことが求められています。活発な身体活動を伴う自然体験活動は、体力の向上はもちろんのこと、教科書などで学ぶ「知識」の総合化と実践化、自然現象を体感することによる知的好奇心の刺激、挑戦することで実感できる成就感や自尊感情の涵養などの効果が文部科学省などの調査から分かっています。また、最近の調査では、自然体験活動の頻度と大人になってからの意欲・関心や規範意識との関係性も認められることが分かっています。
「カヌーに乗れるようになりました」子供たちから届いた手紙を紹介します
●前は、カヌーが怖くてロープに繋いでもらいました。2回目の時は、ロープに繋がれずにできました。私がカヌーに乗れるようになったのはB&Gの人たちのおかげです。
●カヌーに乗れて楽しかった。もう1回じゃなくて、いっぱい行きたい。
●カヌーは初めて体験して自分が思っていたよりも意外と漕ぐのが簡単でとても楽しかったです。飛び込みなどもして、海に潜るのが苦手だったけど、少し潜るのが好きになりました。もし、機会があるのなら、また体験したいです。
●魚釣りは思っていたより簡単で2匹も釣れることができて嬉しかったです。釣りの技術も教えてもらって釣りの仕方をマスターすることができました。また海釣りに来ることがあれば次は1人で全てできるように頑張りたいです。
【施設スタッフの皆さんの感想】
●夏休みの思い出の1つとして、とても有意義な時間を過ごすことが出来、子ども達のキラキラの笑顔が溢れておりました。帰宅してからも「楽しかったー♪」「めっちゃ暑かってんけどな!でもな、めっちゃ楽しかってん!!」と興奮気味に話をしてくれ、過ごした時間があっという間だったようでした。「良いやろぉ~♡」と自慢気な表情や「また行きたい!!」と鼻息荒く目を輝かせている表情を見て、引率で一緒に参加させて頂いた職員も「日焼けして真っ黒になったかいがありました…」「私たちも楽しませてもらっちゃいました♪」と表情を綻ばせておりました。
●なかなかこういった貴重な体験をすることはなく、施設で休み中に海や湖に連れていくことは勤務状況や子供の安全性など考えると難しく、今まで実施することが出来ていませんでした。水辺の体験が出来ると聞いて子どもたちは当日が来ることを楽しみにしていました。当日はウキウキ気分で参加し、ボートやヨットの使い方を真剣に聞いていました。楽しそうに体験している姿を見て、とても嬉しく思いました。「もっとやりたい!」「これをやってみたい!」など沢山の子供たちが積極的に体験させていただき、その姿に驚きました。今回の体験は子どもの成長に繋がるとても良いものとなりました。
事業名 | 児童養護施設の子供たちへの水辺の自然体験提供事業 |
---|---|
活動期間 | 2018年7月初旬~9月下旬 |
実施場所 | 北海道・千葉県・新潟県・石川県・静岡県・長野県・岐阜県・三重県・大阪府・兵庫県・岡山県・鳥取県・徳島県・愛媛県・福岡県・熊本県・鹿児島県 |
参加者数 | 児童養護施設31カ所の子供たち等507人 |
実施内容 | マリンスポーツ体験(各実施場所により異なります) ・カヌー体験 ・SUP(スタンドアップパドルボード)体験 ・ローボード体験 ・水辺の安全教室 ・バナナボート ・釣り体験 ・アクアボール ・浮島遊び ・モーターボート遊覧 他 |
楽天未来のつばさ助成 | 300,000円 |
寄付使用金額 | 157,352円 |
寄付に関するお問い合わせ
〒105-8480 東京都港区虎ノ門3-4-10 虎ノ門35森ビル9F
公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団 事務局
TEL:03-6402-5310 FAX:03-6402-5315
メール:keiri@bgf.or.jp