2022.03.30 UP 新規海洋クラブ紹介 教育旅行などで年間4万人の交流人口を創出する B&G海洋クラブ自然体験学校(沖縄県八重瀬町)

日本財団助成事業

今年度、新たに仲間入りした「B&G海洋クラブ自然体験学校」(沖縄県八重瀬町)をご紹介します。

初めにクラブ代表の若林伸一氏のプロフィールをご紹介するとクラブの特色をお伝えできると思います。若林さんは東京都内の教育熱心な家庭に生まれ、小学2年生から勉強漬けの生活を送ったそうです。鉄道好きで北海道に興味のあった若林さんは、大学受験を口実に「ワイド周遊券」で北海道を訪れると、入学試験を途中で抜け出して道内のユースホステルを巡り「旅に目覚め」ました。帰京してご両親に北海道に行きたいと申し出るも大反対されて家出、家出中に東京工業大学に入学し、在学中はバイトでお金を貯めては日本中を旅しました。旅をする中で「自然を使った遊び」に関心を持ち、大学を2年で中退し1年間朝昼夜3つの仕事を掛け持ちして資金を貯め、北海道池田町の廃屋を購入しました。

  • 集合写真

    集合写真

  • カヤックパドリング

    カヤックパドリング

本を頼りにDIYで、建築廃材を利用して廃屋をリフォームし、1985年23歳で「旅の宿 ワインの国」を開業します。宿のプログラムとしてパラグライダー、カヌー、農業体験、クラフト体験など活動を拡げ「体験型の宿」として人気を集めました。

熱中する性質の若林さんは、20歳から現在までダイビングインストラクターやオートバイA級ライセンスなど様々な遊びの資格を取得し続け、現在は70を超えているそうです。

若林さんの「自然を使った遊び」は、「地域の良い所を再発見」することにつながっていったのです。その活動は近隣自治体から、道外にも拡大し、2004年にはNPO法人自然体験学校を設立、2010年沖縄での活動を始めました。

  • マイクロプラスチックの勉強

    マイクロプラスチックの勉強

  • イノー観察

    イノー観察

このような経歴を持つ若林さんが代表を務める本クラブは、沖縄本島南部 平和記念公園のある糸満市摩文仁から北東に2㎞ 程離れた八重瀬町を活動拠点としています。

八重瀬町は、那覇市中心部から直線距離で12㎞の場所にあり、ひめゆりの塔・摩文仁と平和教育で知られた場所ながら、ビーチリゾートとしては無名のエリアでした。しかし、「地域の良い所を再発見」してサンゴ礁の浅瀬「イノー」を活用したスノーケリングやカヌーを行い、地域の方の力を活かした受入れ体制を整えることで、環境学習や教育旅行を主体に年間4万人の交流人口を創出し、地域に活気をもたらしました。

内閣府特定有人国境離島、水産庁のアドバイザーなどで全国の漁村やビーチ体験を作ってきました。

そして、現在では若林さんのノウハウと実績を頼って、多くの官庁や自治体が観光促進・地域活性化のアドバイスを求めています。

B&G海洋クラブ登録を機に、今後更なる活動の発展が楽しみです。

代表者コメント 若林 伸一 さん

当クラブは、青い空&青い海が自慢の沖縄南部の八重瀬町を中心に活動しています。

地元の方を中心に、奇麗な海でのカヤックやイノー観察体験のほか、森の体験を通して海とのつながりを学んだり、ビーチクリーンを通してマイクロプラスチックなどのゴミが海に与える影響を学んだりするなど、楽しみながら学べる活動の場を提供していきます。。

 

B&G海洋クラブは全国279ヵ所、子どもから高齢者まで約7,000人の海洋クラブ員が、カヌーやSUP、ヨットなどマリンスポーツのほか、環境保全活動や水辺の安全学習など、各地でさまざまな活動を実施しています。

海洋クラブの活動実績

2023年度

2022年度

2021年度

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