2022.03.24 UP 新規海洋クラブ紹介 活動歴23年以上 地域と連携して活動する B&G石巻ひたかみ水の里海洋クラブ(宮城県石巻市)

日本財団助成事業

今年度、新たに仲間入りした「B&G石巻ひたかみ水の里海洋クラブ」(宮城県石巻市)をご紹介します。

本クラブは、1999年に「流域環境の保全・改善等を通して、水循環と人の暮らしが共生できる流域連携社会の形成に寄与することを目的」に設立された「NPO法人 ひたかみ水の里」を母体としています

石巻市に現存する最も歴史のあるNPO法人で、初代代表を務めた新井偉夫氏の「川が綺麗になれば、魚や生き物が戻り、人も水辺に集うようになる」との信念から設立されました。活動当初から水辺の清掃活動・子どもの自然体験活動に取り組むと共に、指導・運営体制の重要性に着目して指導者育成に励み、行政や各種団体・学校・地域との連携を図りました。新井偉夫氏の活動は高く評価され、RAC(川に学ぶ体験活動協議会)、CONE(自然体験活動推進協議会) の設立にも深く係り、2012年1月には「平成23年度地域づくり総務大臣表彰」の個人表彰を受賞しました。

  • カヌー体験

    カヌー体験

  • カヌー体験

    カヌー体験

2021年4月新井偉夫氏が逝去され、ご子息の新井高広氏が代表を引き継ぎました。

本クラブは、JR仙石線石巻駅から北西に1.6㎞程離れた旧北上川と北上運河をつなぐ日本最古のレンガ造り西洋式ロックゲート「石井閘門」(国の重要文化財)そばの艇庫を活動拠点としています。旧北上川と北上運河の両方で活動できる恵まれた立地で、市の中心部から近く景観も優れているため市民の散歩コースとして親しまれ、クラブの活動を市民が目にする機会にもなっています。

「人の集う水辺」を目指す本クラブは、クラブ員だけでなく、より多くの方に参加いただくため、クラブ主催の体験事業のほか、県内の小中学校と連携したカヌー体験や学校プールでの着衣水泳、石巻観光協会や民間団体と連携したカヌー・モーターボート体験会、県土木事務所と連携した子ども河川環境調査や河川清掃・除草作業など、より多くの方が参加できる事業を開催しています。

20年以上の活動実績と新たな代表新井高広氏の新風で今後の活動が楽しみです。

  • めだかっこクラブにて清掃活動

    めだかっこクラブにて清掃活動

  • 地域の町内会にて講習会

    地域の町内会にて講習会

代表者コメント 新井 高広 さん

宮城県石巻市で20年以上活動しています。東日本大震災では甚大な被害を受けましたが、震災に負けずに北上川、北上運河でカヌー体験のイベントを開催し、毎週土曜日に子どもを対象にした自然体験のクラブ活動「めだかっこクラブ」をしています。

2020年に東日本大震災被害の復旧工事が概ね終了し、今後水辺での行事を他団体や行政と計画しています。

水辺の楽しさを伝えるだけでなく、水難救助訓練を主とした事業を展開して、水難事故発生時にも対応できる人材を一人でも多く育てたいという思いがあります。

今後も水辺から「石巻の地域活性」の一翼を担えればと思います。

新井高広 氏

新井高広 氏

 

B&G海洋クラブは全国279ヵ所、子どもから高齢者まで約7,000人の海洋クラブ員が、カヌーやSUP、ヨットなどマリンスポーツのほか、環境保全活動や水辺の安全学習など、各地でさまざまな活動を実施しています。

海洋クラブの活動実績

2023年度

2022年度

2021年度

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