2022.06.16 UP 次世代型艇庫 「海のおSeaごとフェスタ in とぎつ」を実施(時津町B&G海洋センター)

日本財団助成事業

6月11日(土)、時津町B&G海洋センター(長崎県)で「海のおSeaごとフェスタ in とぎつ」を実施し、小学生や親子連れ約130人が参加しました。

このイベントは、大村湾を活用した海洋教育の拠点化に向け、「海の仕事」に従事する関係者の協力を得て、子どもたちに様々な体験プログラムを提供し、海に対する理解促進を図るとともに、地元への愛着心を育むことを目的に、「次世代型海洋センター艇庫の先進的活用と地方の魅力創生」の一環として実施するものです。

大村湾漁業協同組合による「マグロの解体作業」

大村湾漁業協同組合による「マグロの解体作業」

当日は、水中ドローンを使った大村湾の生物観察のほか、協力団体がそれぞれブースを出展し、「海の仕事」の魅力と重要性などについて理解を深める機会を提供しました。

スケジュール

時間 協力団体、内容
9:45~10:00 開 会
10:00~11:00 ダイビングサービス海だより 中村拓朗 氏
「水中ドローンを使った大村湾の観察・生物観察」
11:00~13:00 ブース出展
  • 大村湾漁業協同組合(漁具の紹介、マグロの解体作業)
  • 自衛隊長崎地方協力本部(南極の氷展示、災害派遣活動)
  • 長崎ペンギン水族館(水族館の仕事、タッチプール)
  • 長崎県水産試験場(煮干しの解剖、顕微鏡観察)
13:00 閉 会

水中ドローンを使った大村湾の生物観察

大村湾を主な活動拠点としているダイビングサービス海だより代表の中村さんを講師に迎え、海洋センター前の大村湾河口付近に設置した水中ドローンのリアルタイム映像を見ながら生物観察を行いました。

大村湾はアマモなどの海洋植物が豊富で、生き物が巣を作りやすい泥地などがあり、海洋生物が生きていくうえで必要な環境が揃っていることを映像を見ながら学びました。魚やウミウシが映るたびに、子どもたちは「あっ、いた!」といった歓声を上げ、興味津々で話を聞いていました。

「海の仕事」出展ブース

参加者は海洋センター内に設置された出展ブースを回りながら、海の仕事の魅力や重要性などについて楽しく学びました。

自衛隊長崎地方協力本部

海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が持ち帰った、南極の氷の展示、令和3年8月大雨被害による長崎県雲仙市の災害派遣での陸上自衛隊の活動などを紹介。

長崎ペンギン水族館

カニ・ヒトデ・ウニなどが入ったタッチプールで海洋生物にふれあいながら体の様子を観察。また、生物の収集、飼育・展示、種の保存、普及活動など、水族館の仕事を写真パネルで紹介。

長崎県総合水産試験場

煮干しを解剖してカタクチイワシの脳や食道、神経などの観察、赤潮の原因となる植物性プランクトンの顕微鏡観察ほか、ICTを活用したスマート漁業などについて写真パネルで紹介。

大村湾漁業協同組合

マグロ解体作業の実演のほか、実際の漁で使う漁具などを紹介。

時津町B&G海洋センターでは海洋教育の拠点化に向け、今後、近隣小中学校での海洋教育の出張授業や教員を対象とした海洋性レクリエーション体験会など、さまざまな取り組みを進めていきます。

「次世代型海洋センター艇庫の先進的活用と地方の魅力創生」事業では、海洋センター艇庫の多目的な利用を促進し、幅広い世代や団体を巻き込んだ多様な艇庫活動を推進することで、地域活性化を図る取り組みを推進しています。

 

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