次世代型艇庫 加美町インクルーシブスクール(第1回目)を開催
加美町中新田B&G海洋センターの多目的ルームを活用して、第1回目となる「B&Gインクルーシブスクール」を2020年11月に実施し、地元中学生23人が参加しました。
この事業は、2019年度より加美町とB&G財団が協働で実施している「次世代型海洋センター艇庫の先進的活用と地方の魅力創生」事業の一環です。
2020年4月にリニューアルした加美町中新田B&G海洋センターは、障がい者や健常者などの全ての地域住民に、カヌーをはじめとする自然体験や、パラスポーツ活動等を提供することを目的に施設を改修、各種事業を展開しています。
今回、加美町の子どもたちに共生社会の実現に向けて、さらに理解を深める機会を提供することをねらいとした「B&Gインクルーシブスクール」を開校することとなりました。
実施要項
※クリックするとPDFファイルが開きます。
B&Gインクルーシブスクールの概要
- 「インクルーシブ」や「共生社会の実現」に向けた講義を3回に分けて実施
- 実施内容:パラスポーツ体験及びグループワーク
- 対象:地元中学生(3回とも同一の参加者)
- 講師:東北文化学園大学准教授 佐藤敬広氏
1回目 | テーマ:「下肢身体障害」「シッティングバレー」 |
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2回目 | テーマ:「視覚障害」「フロアバレー」「ブラインドジョギング」「伴走ロープ」 |
3回目 | テーマ:障がい者とのスポーツ交流体験 |
タイムスケジュール
日程 | 活動及び 実施要素 |
内 容 |
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受付後 | 事前アンケート記入 | 事前アンケート実施 |
9:40~ (15分) |
挨拶・導入 | 講師紹介及びインクルーシブスクールについての説明 アイスブレイク |
9:55~ (30分) |
【実施要素①★】 共生社会や障害者スポーツについて(導入) |
パワーポイントと動画を用いてパラリンピックや障害者スポーツの歴史について説明 |
10:25~ (5分) |
休憩及び準備 | |
10:30~ (90分) |
【実施要素②】 シッティングバレー体験 |
①導入 シッティングバレーの説明(ワークシートにて説明) ②グループ分け・自己紹介(1グループ6名を4グループ) ③全体練習A(基本的な動き) ⑤全体練習B(ボールを使った練習) |
12:00~ (5分) |
休憩 | |
12:05 (25分) |
【実施要素③★】 『障害』について及びまとめ |
感想発表 下肢の身体障害がある人も交えて、参加者全員がスポーツを楽しめる方法をディスカッション |
12:30 | 終了 |
生徒たちは、パラリンピックや障がい者スポーツの歴史について講義を受けた後、シッティングバレーを体験。体験後には下肢障がい者を交えて障害の有無にかかわらずスポーツを楽しめる方法をディスカッションし、パラスポーツを通じた共生社会の実現について学びました。
シッティングバレー体験では、まず、ゲーム形式で基本動作の練習。続いて4つのグループに分かれてラリー練習を行い、風船やソフトバレーボール、実際に使用するバレーボールなど、ボールの違いを確かめながら練習しました。
その後、チーム対抗のラリーゲームでは、経験者は腕をしばるなどのハンデをつけて、経験者、初心者に関係なく、すべての参加者が楽しめる内容で競い合いました。
生徒の声
- 「シッティングバレーはコートも動く範囲も狭いのに、普通のバレーボールより倍速で動かなければならず、反射神経が鍛えられると思った」
- 「まず自分が相手に寄り添い、自分が相手を知ることが大切」
- 「小さなことからでもコミュニケーションをとることで、楽しむことが出来る」
今後、視覚障害に関する授業などを行い、全3回を通じて「インクルーシブ」「共生社会」について、さらに理解を深める場を提供していきます。