活動記録 2019年度 B&G「障がい者カヌー」サポートスタッフ養成講習会

2019年度
B&G「障がい者カヌー」サポートスタッフ養成講習会

日本財団助成事業

2019年9月21日に加美町中新田B&G海洋センター(艇庫)にて一般社団法人 日本障害者カヌー協会 会長の吉田義朗氏、同協会の事務局長 上岡央子氏を講師として迎え、加美町およびB&G財団主催の「障害者カヌー」サポートスタッフ養成講習会が行われました。

詳細

日程 2019年9月21日(土) 時間:10時~16時
会場 加美町中新田B&G海洋センター艇庫
主催 加美町、B&G財団
協力 B&G全国指導者会、B&G東北ブロック連絡協議会 宮城県加美町教育委員会
内容 午前の部 <座学>障がい者のカヌー体験時のサポート体制について
午後の部 <実技>障がい者の乗船を想定した実技研修

この講習会は、障がいのある方(特に車いすを必要とする肢体不自由者)がカヌーに乗る際に、スタッフとして「なにを」「どのように」気を付ければいいのか、障害者カヌーサポートスタッフとしての心づもりと実際の指導方法をワークショップ形式で学びました。自身も肢体障害者である吉田氏とアシスタントの上岡氏が講義と指導を行い、計26名の参加者は熱心に受講していました。

また、今回の講習会は「東北ブロック連絡協議会」の指導員研修会としても実施し、宮城県内はもちろん青森県や秋田県など、他自治体のB&G指導員も参加し、自身のスキルアップと自己研鑽を図りました。

障がい者のカヌー体験のサポート体制について学ぶ講義

  • 参加者たちは熱心に講義を聞いていました。

  • 吉田氏自身の経験も交えての講義

吉田氏は「健常者であっても障がい者であっても、同じ参加者。障がい者だからという理由で何から何まで手助けする必要はなく、可能なかぎり一緒に参加してもらい、共同でイベントや体験会を作り上げていく方が良い事業になる」と語り、サポートされる側の感じ方や現代の日本での障がい者が置かれている環境まで、多岐にわたる内容について学びました。

  • フィッティングの方法を吉田氏が実演

  • 各班に分かれてフィッティングの方法を学ぶ

  • フィッティングした状態で出艇し、安全を体感

障がい者の乗船と指導を学ぶ午後の実技研修

午前の講義をふまえ、実践を通じたワークショップ形式で研修しました。

カヌーは下半身を使用してバランスを取りますが、下肢に障がいがある方などは下肢が動かない場合があるだけでなく感覚がない場合もあります。知らない間に怪我をしてしまう場合もあるため、下肢に障がいがある方がカヌーに乗艇する際は「フィッティング」と呼ばれる方法で下半身を固定します。

「フィッティング」にはお風呂マット等、水を吸わず身体に触れても怪我をしない加工可能なものが使われます。講義に参加してくださった方々で班を作り、フィッティングを体験しました。そのまま川へ出艇し、フィッティングを行った状態での出艇を実体験しました。

また、フィッティングを行った状態でひっくり返ってしまった場合のレスキュー法「一人が人の救助に向かい、一人が艇の回収に向かい、一人がフィッティング材の回収に向かう三人体制でのレスキュー」について、デモンストレーションを実施。安全管理体制についても学びました。

カヌー転覆時のレスキュー実技研修

講習会で学んだことを生かした実習はこちら

宮城県加美町
障がい者対応もできる指導者の育成、障がい者へ向けたカヌー体験を提供

2019年度からB&G財団と加美町が協働で「次世代型海洋センター艇庫の先進的活用と地方の魅力創生」事業を行っています。加美町は、パラリンピックのパラカヌー種目などに参加するチリ共和国のホストタウンになっており、障がい者スポーツを推進。地元の自然・環境を活用し、健常者に止まらず障がい者へ向けたカヌー体験の提供にも着手し、カヌーの町として地域活性化を図っています。
今年度は本事業のキックオフとなる障がい者カヌーの指導者の育成に取り組んでいます。

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