2022.02.04 UP 次世代型艇庫 地元小学校で「海洋教育授業」を実施(時津町B&G海洋センター)

日本財団助成事業

10月19日(火)、長崎県時津町B&G海洋センターからほど近い時津北小学校で、現役の漁師で水中写真家、ダイビングサービス海だより代表の中村さんと、大村湾漁業協同組合の山田さんに協力いただき、小学5年生を対象とした「海洋教育授業」を開催しました。

この授業は、時津町B&G海洋センターの海洋教育拠点化に向けた取り組みの一環として行われたものです。

ダイビングサービス海だより代表の中村さん

ダイビングサービス海だより代表の中村さん

白いスナメリ(イルカの仲間で背ビレが無く、丸いアタマとアゴが特徴)のぬいぐるみと麻の袋を抱え、教室に登場した中村さん。子どもたちは一体どんな授業がはじまるのだろうと、興味津々の様子でした。

大きな袋を抱えた中村さんに、子どもたちは「プレゼントちょうだい!ほしい!ほしい!」と口々に言っていましたが、袋の中から取り出されたのはなんと・・・、近くの漁港で1時間と経たずに採取した海ごみでした。(汚れたペットボトルを欲しいという子どももいました)

  • 大村湾の現状を語る中村さん

    大村湾の現状を語る中村さん

  • 漁港付近で採取した海ごみ

    漁港付近で採取した海ごみ

中村さんはスナメリのぬいぐるみを頭にのせて、大村湾にいるスナメリの生態や生息数、特徴を説明した後、「海を漂流するごみを誤って食べてしまい、スナメリや海鳥たちが死傷している。この海ごみの問題を自分ごととして考えなくてはいけない」と話しました。

続いて、大村湾漁業協同組合の山田さんが、大村湾で獲れる魚介の種類や漁法を写真やイラストを使って説明。また、漁師たちが直面している高齢化と後継者不足について話しました。

地元のスーパーやお店に並ぶ魚の漁法を知っている子どもは少なく、後継問題は初めて聞く子どもも多かったため、みんな熱心に話を聞いていました。

魚の種類や漁法を写真・イラストで説明

魚の種類や漁法を写真・イラストで説明

「次世代型海洋センター艇庫の先進的活用と地方の魅力創生」事業では、海洋センター艇庫の多目的な利用を促進し、幅広い世代や団体を巻き込んだ多様な艇庫活動を推進することで、地域活性化を図る取り組みを推進しています。

 

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