B&G財団は、日本財団と環境省が共同事業として実施する「海ごみゼロウィーク2024(春・秋)」に賛同し、全国の海洋センター・海洋クラブと共に 「海ごみゼロフェスティバル」を展開。今年は5月30日から6月9日の期間と、9月20日から9月29日の期間で実施した。
今年度は、春の期間中に250ヵ所、秋の期間中に238ヵ所で清掃活動が行われ、合計20,575人が参加。海岸や河川敷等の清掃だけでなく、舟艇等を活用した水上清掃や環境学習等に関するワークショップを同時に行うなど、各地で工夫しながら実施された。その取り組みの一部を紹介する。
海上清掃 B&G池田海洋クラブ(香川県)
香川県小豆島町室生海岸で、香川県連絡協議会の指導者や地域指導者会が連携し、6月2日と9月23日に清掃活動を実施。2日間でシーカヤックやSUP、カッターボートなど延べ97艇、約300人が参加した。
実施にあたり、小豆島海上保安署とも連携を図り、活動前には署員よる水辺の安全教室や海ゴミの啓発活動が行ったほか、清掃中は巡視艇が活動の安全を見守った。また、陸からはアクセスできない海岸へ上陸し、たくさんのごみを回収した。
清掃活動終了後はBIGSUPレースが行われ、綺麗になった海岸で16チーム約120人の選手が出場し、白熱したレースが行われた。
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清掃活動の様子
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約60袋分のごみを回収
ワークショップ① 南さつま市坊津B&G海洋センター(鹿児島県)
南さつま市坊津B&G海洋センターでは、艇庫近辺の海岸の清掃活動とあわせて、海ごみアートのワークショップを実施。
砂浜で拾った海ごみや貝殻、シーグラスなどを素材に、参加した子どもたちが自由な発想で、個性あふれる作品を作った。完成した作品の一部は海洋センターの館内に展示された。
清掃活動終了後はBIGSUPレースが行われ、綺麗になった海岸で16チーム約120人の選手が出場し、白熱したレースが行われた。
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川岸の清掃活動の様子
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海ごみアート作成の様子
ワークショップ② KARAHASHI B&G海洋クラブ(滋賀県)
海洋クラブの拠点である瀬田川の「瀬田唐橋」周辺の清掃を水上と陸上の双方で実施。この活動に合わせて、県や企業から講師を招き、琵琶湖や瀬田川の環境について学ぶワークショップを行った。
琵琶湖を取り巻く環境の変化や、琵琶湖の自然環境を守るヨシの働きについて、クイズ形式での講義を受け、地元の環境について、より一層理解を深める機会となった。
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春は滋賀県庁から講師を招き、琵琶湖の歴史や現在の環境について学んだ
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秋は株式会社コクヨ工場滋賀から講師を招き、ヨシの重要性について学んだ
全国各地の海洋センター・クラブでは、このほかにも工夫を凝らした特色ある清掃活動が行われた。今後も海洋ごみ削減に向けて、全国の海洋センター・クラブと連携しながら海洋ごみ対策に取り組んでいく。