未来に海を残すために 「2020海ごみゼロフェスティバル」の受賞団体が決定しました!!

「2020海ごみゼロフェスティバル」の受賞団体が決定しました!!

CHANGE FOR THE BLUE 海の未来を変える挑戦

 

B&G財団は、海洋ごみの削減とその周知啓発を目的に、全国の海洋センター・クラブと協力して、海・川・水辺、そして海洋ごみの大きな流出源となる「街」の清掃活動に永らく取り組んでいます。

「2020海ごみゼロフェスティバル」は、日本財団と環境省が推進する「CHANGE FOR THE BLUE(チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」に賛同し、全国一斉に行う清掃活動です。

 

今年度コロナ禍の中、延べ303ヵ所の海洋センター・クラブが、この活動にご参加くださいました。

その中でも、ユニークな発想と工夫を凝らした清掃活動や教育活動などを行った海洋センター・クラブを表彰することとし、以下の通り「金賞」1団体、「特別賞」3団体が決定しました。

 

受賞センター・クラブの紹介

金賞
「B&G HONKI University 海洋クラブ」(神奈川県藤沢市)

HONKI University 海洋クラブでは、毎週火曜日の早朝に清掃活動を行っており、その地道な活動は、12月末時点で58回にものぼり、参加者は小さな子どもからお年寄りまで、延べ約600人を数えます。

また、定期清掃以外にも、地元のマリーナやラフティング日本代表、神奈川美化財団などと連携し、マイクロプラスチックごみを使用したアクセサリー作りや、ハロウィンには仮装してラフティングによる河川のゴミ拾いを行うなど、幅広い世代の方が楽しめるように工夫した活動を行っています。

2020/12/31開催 年末ごみ拾いの様子

この清掃活動は、海洋クラブ代表の梅原さんが2019年9月関東を直撃した台風で海岸に打ち上げられた大量のごみを見てFacebookやHPでごみ拾いの参加者を募ったことから始まり、現在の継続的な活動につながっています。

梅原さんは「海をきれいにするには、継続した活動でなければならない。自分たちの活動により、子どもだけでなく大人にも、一緒に海を守る意識を持ってもらいたい。今後も工夫した活動を行っていきたい。」と意気込みを語ってくれました。

マイクロプラスチックを使用したアクセサリー作りワークショップ

  • ハロウィン仮装をしたラフティングゴミ拾い

特別賞
「B&Gオリーブアイランド海洋クラブ・B&G池田海洋クラブ」(香川県土庄町・香川県小豆島町)

瀬戸内海の小豆島にあるオリーブアイランド海洋クラブ池田海洋クラブが、連携して海ごみゼロフェスティバルを実施したため、両クラブでの受賞となります。

「島」という条件から、小豆島には多様な海洋ゴミが漂着します。そこで地元の子ども達に、その現状と問題を知ってもらおうと、両クラブが協力して海洋ごみ問題の学習会を開催。子ども達は、海洋ごみ問題をテーマとした絵や作文等を作品としてまとめました。さらに、作品を制作するだけに留まらず、地元の体育館や観光施設で「作品展示会」を開き、地域の方々へ海ごみ問題を伝え、海の未来を守る働きかけも行いました。

「ただごみ拾いをするだけでなく、子ども達一人一人が海ごみ問題に向き合って欲しい。子ども達の作品を通して大人にも海ごみ問題を啓発したい。」という指導者の方々の想いから実現した活動でした。

  • 学習会の様子

  • 展示会の様子

  • 展示会の様子

特別賞
「北栄町北条B&G海洋センター」(鳥取県)

北栄町北条海洋センターでは、海ごみゼロフェスティバルに併せ、海ごみ問題について考える学習会「地球教室」を開催。鳥取県地球温暖化防止活動推進センター職員の方と、海をきれいにする方法や北栄町のゴミリサイクルについて学びました。その後、大人と子どもがペアになり「おもしろゴミひろった選手権 海岸清掃をしよう!」と題し、地元の企業・各種団体などと一緒に海岸清掃を行いました。

参加した子ども達からは、「無駄にプラスチックを使わないようにしたい」や「海の生き物を脅かしていることが分かったので、ゴミを捨てる人を見たら注意したい」などの感想があり、子ども達の海への学びに繋がる活動を展開しました。

  • 学習会の様子

  • 審査の様子

  • 雨にも負けずゴミ拾いをする様子

特別賞
「白岡市B&G海洋センター」(埼玉県)

白岡市海洋センターでは、子ども達に楽しく海ごみ問題を学んでもらうため、ごみ問題や地域にまつわるクイズを出題し、ルート上に設置したヒントから答えを探すクイズラリー形式の清掃活動を行いました。

「海が身近にない地域でも、街中で発生した陸上由来のごみが河川を通じて海に流れ込んでしまう恐れがある。地元の子ども達にも、海ごみ問題を知ってもらいたい。」という指導者の方々の想いによるユニークなイベントとなり、参加した子ども達も楽しみながらゴミ拾いをしてくれました。

  • ゴミ拾いの様子

  • クイズの答えを見つけた様子

 

以上、今回受賞された4団体は、個々に特色のある海ごみゼロフェスティバルを実施し、地域の方々へ海ごみ問題を広く伝えてくださいました。

 

今回惜しくも受賞とならなかった団体も、皆さんそれぞれ情熱と工夫を込めた清掃活動をされています。今後、皆さんの活動を当財団のFacebookページなどでご紹介していきます。

 

 

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