2022年度「海ごみゼロフェスティバル」集計報告
2022.12.05 UP

CHANGE FOR THE BLUE 海の未来を変える挑戦

海をみんなできれいに!

B&G財団は、日本財団と環境省が共同事業として、海洋ごみ問題の周知啓発と海洋ごみの流出を防ぐことを目的とした全国一斉清掃キャンペーン「海ごみゼロウィーク2022(春・秋)」に賛同し、全国の海洋センター・海洋クラブと共に「海ごみゼロフェスティバル」を展開。今年は5月28日から6月12日の期間と、9月17日から9月25日の期間で実施しました。

今年もコロナ禍で思うような活動ができない中でしたが、春の海ごみゼロウィーク期間中に140ヵ所・13,855人、秋の海ごみゼロウィーク期間中に92ヵ所・2,768人、合計で232ヵ所・16,623人の皆さんに参加いただきました。カヌー・SUPを活用した漂流ごみの清掃活動や海洋ごみに関するワークショップの開催など、各地で工夫しながら実施した活動の一部を紹介します。

与論町B&G海洋センター(鹿児島県)

与論町B&G海洋センターは、「海ごみゼロツーリング」として5月29日に実施。地元広報誌で募集を行い、地域住民や愛好者24名が参加しました。3艇のメガSUPを活用し、4つの海岸と沖堤防の清掃を行いました。単にごみ拾いをするだけでなく、マリンアクティビティ要素を取り入れることで楽しみながら清掃活動を行うことができました。
 沖堤防に引っかかったロープ類や石積護岸の隙間に入ったペットボトルや発泡スチロールなど、陸上からは拾うことのできないごみを回収するとともに、ビーチに漂着した小さなプラスチック片を回収しました。

集合写真

  • 回収したごみをメガSUPで運搬 /

    回収したごみをメガSUPで運搬

  • 石積護岸のごみも回収

    石積護岸のごみも回収

B&Gトトロ海洋クラブ(宮崎県)

B&Gトトロ海洋クラブは、5月29日に土々呂海水浴場で海ごみゼロフェスティバルを実施。地元の小学生・中学生をはじめ128名が参加しました。
 当日は、宮崎大学農学部海洋生物環境学科の村瀬准教授による「土々呂のうみの生き物」と題したワークショップや水辺の安全教室の講義で「セルフレスキュー」について指導したほか、4月に完成した「津波避難タワー」の見学も行いました。清掃活動では流木や発泡スチロール、空き缶、空き瓶、プラスチックなどを回収し燃えるごみと燃えないごみを分別しました。

  • 「土々呂のうみの生き物」ワークショップ

    「土々呂のうみの生き物」ワークショップ

  • 回収したごみをブルーシートに乗せて運搬

    回収したごみをブルーシートに乗せて運搬

周防大島町B&G海洋センター(山口県)

周防大島町B&G海洋センターは、5月29日に横見海水浴場で海ごみフェスティバルを実施。小学生や地域住民約90人が参加しました。砂浜や岩場の漂着ごみをトングで拾い、カヌーに乗って漂流ごみを網ですくって、空き缶やプラスチックごみなどを回収。また、同町出身で海洋研究開発機構研究員の松岡大祐氏からマイクロプラスチックについての講話もあり、ふるいを使って砂に交じっているプラスチック片を探す体験も行いました。

  • カヌーに乗って漂流ごみを回収

    カヌーに乗って漂流ごみを回収

  • ふるいを使ってプラスチック片も回収

    ふるいを使ってプラスチック片も回収

海洋ごみ削減に向けて、日頃から地域の水辺や町をきれいにし、一人一人が海を守るためにできることを実践していきましょう!

海ごみゼロフェスティバルは、日本財団、内閣府総合海洋政策本部、国土交通省が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として、国民一人ひとりが海ごみの問題を自分ごと化し、「これ以上海にごみを出さない」という社会全体の意識を高めるために、毎年、全国各地の海洋センター・クラブで実施しています。

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