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日本の石油産業と故郷に貢献した 出光佐三 いでみつ さぞう
福岡県宗像市マンガ家:飯田晴子出光佐三さん(いでみつ さぞう)は、明治18年(1885年)福岡県宗像郡赤間村(現宗像市赤間)に生まれ、幼少期から病と闘いながら成長し、明治44年(1911年)福岡県門司市(現北九州市門司区)に石油などを扱う出光商会を設立。戦前戦後にわたり日本の石油産業に貢献しました。生涯最後の仕事として「宗像神社再建」にも取り組み、世界遺産登録の礎を築きました。
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世界のタンゲと呼ばれた建築家 丹下健三 たんげ けんぞう
愛媛県今治市マンガ家:原案・監修 豊川斎赫、マンガ 愛馬広秋丹下健三さん(たんげ けんぞう)は、大正2年(1913年)大阪府堺市に生まれ、生後間もなく中国に渡り、大正9年(1920年)父の出身地である愛媛県今治市に帰国、昭和10年(1935年)東京帝国大学(現東京大学)工学部建築科に入学、同大学院卒業後から昭和49年(1974年)まで、東京大学で教鞭をとり「丹下研究室」を主宰。その建築・都市計画は、世界的に高い評価を得て「世界のタンゲ」と呼ばれています。
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日本の電気の父 藤岡市助 ふじおか いちすけ
山口県岩国市マンガ家:近藤たかし藤岡市助(ふじおか いちすけ)は、幕末安政4年(1857年)周防国岩国(現山口県岩国市)に生まれ、明治14年工部大学校(現東京大学工学部)卒業後同大学助手となり、明治17年工部大学校教授就任、明治19年帝国大学工科大学助教授を辞職して電力会社東京電灯に入る。明治23年三吉正一と電球製造の白熱舎(現東芝)を創設、日本初の電車・エレベーターを設計、「日本のエジソン」、「日本の電気の父」と呼ばれる。
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故郷を思いトンネルを開通させた 畝為吉 うね ためきち
広島県坂町マンガ家:シナリオ・作画 藤川悠希 倉田舞畝為吉さん(うね ためきち)は、明治22年(1889年)広島県安芸郡坂村(現坂町)に生まれ、細く険しい西嶽峠の通行に苦労する村人のため、14歳でトンネルの開削を思いつきました。為吉は、明治39年(1906年)16歳で単身ハワイにわたり苦労の末成功し、昭和24年(1949年)60歳で帰郷、自らスコップを持ち村人と一緒に工事を始め、昭和26年に1年4ヵ月の工期と私財を費やしてトンネルが完成しました。
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東京丸ノ内を再開発した実業家 渡辺武次郎 わたなべ たけじろう
岡山県矢掛町マンガ家:南一平渡邊武次郎さん(わたなべ たけじろう)は、明治27年(1894年)岡山県矢掛町に生まれ、大正9年(1918年)三菱合資会社に入社、1937年三菱地所株式会社の設立に伴い転籍し、社長や会長・相談役を務めました。昭和34年(1959年)三菱地所の社長となった武次郎は、創業初期の三菱社が荒れ地から開発した「丸の内オフィス街」の再開発「丸ノ内総合改造計画」を策定・指揮し、三菱地所中興の祖と呼ばれました。
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日本の近代養蚕業の父 上垣守国 うえがき もりくに
兵庫県養父市マンガ家:コンタロウ上垣守国(うえがき もりくに)は、江戸中期宝暦3年(1753年)但馬国養父郡蔵垣村(現兵庫県養父市)に生まれ、養蚕技術取得と蚕種改良に尽力し、但馬・丹波・丹後に養蚕を普及させました。守国が享和2年(1802年)に著した養蚕技術書「養蚕秘録」は、明治20年(1887年)頃まで80年以上出版され、日本の生糸産業発展に貢献しました。また「養蚕秘録」は、翻訳されて1848年パリとトリノで出版されました。
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但馬牛を築いた男 前田周助 まえだ しゅうすけ
兵庫県香美町マンガ家:おかのりこ前田周助(まえだ しゅうすけ)は、江戸後期寛政10年(1798年)但馬国七美郡小代村(現兵庫県美方郡香美町小代区)に生まれ、牛を育てる腕と鑑識眼が認められ周助の牛は高値で売れました。周助は、“良い仔牛は良い母牛から生まれる”ことを認識しており、良牛の固定化のため繁殖に努力し、年々続いて良い仔牛を産む「周助蔓」の始祖を作り上げました。周助蔓の優れた形質は、但馬牛を始めとする和牛に伝えられています。
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良質石鹸の国産化、花王創業者 長瀬富郎 ながせ とみろう
岐阜県中津川市マンガ家:作画 深川明美長瀬富郎(ながせ とみろう)は、幕末文久3年(1863年)美濃国恵那郡福岡村(現岐阜県中津川市福岡)に生まれ、明治18年(1885年)上京して日本橋の和洋小間物商に入店し舶来品の石けん等を扱いました。長瀬は、明治20年日本橋で「長瀬商店」を創業し、舶来品に負けない高品質な石鹸製造に乗り出し、明治23年「花王石鹸」を発売、海外でも品質を認められました。長瀬商店は、花王株式会社として続いています。
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東武鉄道を再建!スゴ腕実業家 根津嘉一郎 ねづ かいちろう
山梨県山梨市マンガ家:田中正仁根津嘉一郎(ねづ かいちろう)は、幕末万延元年(1860年)甲斐国山梨郡正徳寺村(現山梨県山梨市)に生まれ、明治22年(1889年)村会議員に当選し、その後、県会議員、村長、衆議院議員(連続4期)、貴族院勅選議員となり政治家として活躍すると共に、鉄道事業と電力事業を中心に出資するだけでなく積極的に経営に参画し、東武鉄道や南海鉄道など200社もの経営や経営再建に関わり日本の産業発展に貢献しました。
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鉄道王と呼ばれた男 雨宮敬次郎 あめみや けいじろう
山梨県甲州市マンガ家:原作・脚本 江宮隆之、マンガ イセダマミコ雨宮敬次郎(あめみや けいじろう)は、江戸後期弘化3年(1846年)甲斐国山梨郡牛奥村(現山梨県甲州市)に生まれ、明治21年(1888年)甲武鉄道(現JR中央本線)への投資を皮切りに、川越鉄道(現西武国分寺線・新宿線)、北海道炭礦鉄道(現JR幌内線他)、大師電気鉄道(現京急大師線)、江ノ島電鉄、地方鉄道8社を合併した大日本軌道など、鉄道の経営・開設に関わり「明治の鉄道王」と呼ばれた実業家です。
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組織化した船団で捕鯨を行った 醍醐新兵衛 だいご しんべえ
千葉県鋸南町マンガ家:監修 鋸南町歴史民俗資料館、ストーリー 笹生浩樹、マンガ 石川マサキ醍醐新兵衛(だいご しんべえ、初代定明)は、江戸初期寛永7年(1630年)安房国勝山村(現千葉県鋸南町)に生まれ、クジラを捕る鯨組や解体する出刃組、鯨油を摂る釜前人足など500人規模の組織化された船団で、江戸湾のクジラを捕った関東(房総)捕鯨の祖です。醍醐家は代々捕鯨の元締めを務め、明治以降は西洋の捕鯨技術を取り入れ会社経営で捕鯨を行いました。現在も房総地域には沿岸小型捕鯨が引き継がれています。
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農業用水唐桶溜を作った 岡田宗山 おかだ そうざん
栃木県芳賀町マンガ家:編集 田中誠一、作画 久保田ゆうと岡田宗山(おかだ そうざん)は、江戸時代前期の下野国東水沼村(現栃木県芳賀町)の名主で、水不足に苦しんでいた農民のため、鬼怒川からの導水に成功した板戸用水からの分水に長年尽力し、宝永3年(1706年)岡堀1230間(2.2キロメートル)掘抜(隧道)300間(540メートル)開削等の難工事を完成させ、鬼怒川から唐桶溜への導水が実現しました。これらの事業に宗山は多額の私財を投じ、農民達は総出で労力を提供しました。
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