
今回の特集は、「研究沼」をテーマに
1.アイヌ叙事詩を文字で表し後世に伝えた 知里幸恵(北海道東川町)
2.アマチュア天文家として活躍し私設天文台を開いた 木原秀雄(北海道名寄市)
3.養蚕普及と技術改良に努め、著した「養蚕技術書」が世界に広まった 上垣守国(兵庫県養父市)
4.アユ研究で理学博士になった釣りキチの丁稚どん 谷崎義男(徳島県那賀町)
の4作品をご紹介します。
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アイヌ叙事詩を文字で後世に伝えた 知里幸恵 ちり ゆきえ
北海道東川町マンガ家:原作 菅原浩志、作画 なかはらかぜ知里幸恵(ちり ゆきえ)は、明治36年(1903年)北海道ヌプルペッ(登別川)沿い(現登別市)に生まれ、言語学者金田一京助から「民族の歴史であると同時に文学でもあり、また宝典でもあり、聖書でもあった叙事詩 ユカㇻの価値」を聴き、同化政策で失われていく「ユカㇻ」を後世に伝えるため、文字のないアイヌ語をローマ字で表記し日本語訳を付した「アイヌ神謡集」を著し、大正12年(1923年)に刊行されました。
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アマチュア天文家として活躍した 木原秀雄 きはら ひでお
北海道名寄市マンガ家:八ツ目青児木原秀雄(きはらひでお)さんは、明治44年(1911年)東京府東京市(現東京都中央区)に生まれ、昭和15年(1940年)名寄尋常高等小学校(現名寄市立名寄小学校)、昭和17年(1042年)旧制名寄中学校(現道立名寄高等学校)の教員となりました。木原さんはアマチュア天文家として多くの功績を挙げ、昭和48年(1973年)私設天文台を開台、市民への天文普及に努め、後のなよろ市立天文台の礎となりました。
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日本の近代養蚕業の父 上垣守国 うえがき もりくに
兵庫県養父市マンガ家:コンタロウ上垣守国(うえがき もりくに)は、江戸中期宝暦3年(1753年)但馬国養父郡蔵垣村(現兵庫県養父市)に生まれ、養蚕技術取得と蚕種改良に尽力し、但馬・丹波・丹後に養蚕を普及させました。守国が享和2年(1802年)に著した養蚕技術書「養蚕秘録」は、明治20年(1887年)頃まで80年以上出版され、日本の生糸産業発展に貢献しました。また「養蚕秘録」は、翻訳されて1848年パリとトリノで出版されました。
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博士になった丁稚どん 谷崎義男(鱗海) たにざき よしお(りんかい)
徳島県那賀町マンガ家:原作 原田一美、マンガ 花都ゆう谷崎義男さん(たにざき よしお)は、1907年(明治40年)徳島県相生村(現那賀町)に生まれ、子供の頃からアユ釣り名人と知られましたが、釣りばかりしているため12歳で徳島市に丁稚奉公に出されました。奉公先で「勉強の楽しさ、ありがたさ」を痛感し、独立開業後も勉強を続け、難関の「高等文官試験」に合格。更に生涯をかけてアユの生態調査に尽力、1966年(昭和41年)京都大学から理学博士を授与されました。
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