2026年03月10日 防災拠点事業 全国初!兵庫県養父市 要配慮児童向け防災教室の開催

日本財団助成事業

「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業の一環として、兵庫県養父市にて、放課後等デイサービス施設や特別支援学校に通う子どもたちを対象に「要配慮児童向け防災教室」を実施した。あわせて、兵庫県内の自治体担当者を対象とした講演会および意見交換会も開催した。

櫻井市長と菅原理事長の調印の様子
実施日 子ども・保護者 2月28日(土) 10:00~12:00
自治体担当職員 2月28日(土) 10:00~14:00 
場所 やぶ市民交流広場 大会議室 (養父市八鹿町八鹿538番地1)
出席者 ・養父市内放課後等デイサービスおよび兵庫県立和田山特別支援学校に通う児童10人、保護者7人
・上郡町、南あわじ市、香美町の防災部局・海洋センター担当者11人
実施内容 <午前>対象:児童、保護者
・防災アイスブレイク(防災勉強会、〇✕ゲーム)
・避難所体験会(簡易トイレ、段ボールベッド、煙体験ハウス、防災ゲーム)
・非常食体験会(児童)
・講演会「いざという時に備えること」(保護者)
<午後>対象:自治体担当者
・講演会「避難先の在り方」
・意見交換会「先進自治体から学ぶ個別避難計画について」

障がい児に焦点を当てた防災教室の実施

全国初となる障がい児を対象とした防災教室を兵庫県養父市で開催した。要配慮者の個別避難計画はすべての自治体で努力義務化されているものの、人口比率の低い障がい児については計画作成が十分に進んでいない。
  この課題に対応するため、養父市全面協力のもと、障がい児に焦点を当てた取り組みとして「要配慮児童向け防災教室」を実施した。
  障がい児とその家族、支援者、教育関係者、自治体関係者などが参加し、災害時に必要な備えや避難行動について理解を深める機会を提供した。

避難所体験会

まずは、子どもと保護者を対象に、〇✕ゲームを取り入れたアイスブレイクを実施し、楽しみながら防災への理解を深めた。
  その後、簡易トイレの凝固剤体験や段ボールベッドでの就寝体験、煙ハウス体験などを通じて、避難所での生活を想定した体験会を実施。災害時に必要な行動や備えについて、参加者が実践的に学ん✕ 参加者からは、「漠然とした避難所生活での不安を体験・相談できて良かった」「子どもの特性に合った準備の必要性に気づいた」などといった感想が寄せられた。

  • アイスブレイクの様子

    アイスブレイクの様子

  • 防災ゲームで災害の備えを学ぶ

    防災ゲームで災害の備えを学ぶ

  • 避難所での簡易トイレの使い方を体験

    避難所での簡易トイレの使い方を体験

  • 段ボールベッドにアルミシートをかけて就寝体験

    段ボールベッドにアルミシートをかけて就寝体験

避難所生活を想定した体験型学習を実施

避難所体験会の後、児童と保護者に分かれて「非常食体験会」と「防災講演会」を実施した。
  児童たちは、非常食の試食に加え、「じゃがりこ」を活用した簡易的な非常食づくりを体験。偏食のある子どもも実際に食べられるかを確認するなど、災害時を想定した実践的な内容となった。
  保護者には、NPO法人さくらねっと代表理事の石井布紀子氏を講師に迎え、避難所での生活を想定した平時からの備えや、要配慮児童における個別避難計画作成の重要性について解説が行われた。
  参加者からは、「これまで一般的な災害グッズしか用意していなかったが、我が家の状況に合った準備の必要性に気づいた」といった声が寄せられ、実際の災害を想定した体験型の学びの機会を提供することができた。

  • 初めての非常食づくりに挑戦する児童

    初めての非常食づくりに挑戦する児童

  • 保護者向けに個別避難計画や避難所体制を解説

    保護者向けに個別避難計画や避難所体制を解説

自治体職員向け講演会・意見交換会

午後からは、養父市・南あわじ市・上郡町・香美町の自治体職員が集まり、講師による講演会と意見交換会を実施した。
  講演会では、石井布紀子氏が、個別避難計画作成の重要性や、作成後の理想的な避難体制のあり方を、過去の災害事例を交えて解説した。
  意見交換会では、個別避難計画作成が後回しになりがちな障がい児童へのアプローチ方法について、担当者同士が活発に意見を交わした。参加者からは「他の自治体の取り組みを聞き、自分たちの計画にも反映させたい」といった声が寄せられ、自治体間での課題や工夫を共有することで、今後の連携強化につながる有意義な機会となった。

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